明治19(1886)年、同じ紀州沖においてイギリスの貨物船ノルマントン号が沈没しましたが、この時にイギリス人の乗務員が全員脱出した一方で、乗っていた日本人の船客23人が見殺しにされるという悲劇が起きました。
明治政府は当然のように抗議しましたが、当時の我が国はイギリスと不平等条約を結ばされていた関係で、イギリス側に治外法権(ちがいほうけん)が認められており、我が国で起きた事件でありながら、我が国の法律で船長以下の乗組員を裁くことができなかったのです。
領事裁判権(りょうじさいばんけん)の不当さを見せ付けられた我が国と国民にとっては忘れられない事件となりましたが、同じ紀州沖で再び起きてしまった悲劇に対して、一人でも多くの生命を助けたいという悲壮(ひそう、悲しくも勇ましいこと)な思いが、海の男たちを動かしていたのでした。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
治外法権ですか。。
そんな事件がそれ以前にあったのですね・・。しかも日本人が全員見殺しにされてしまったなんて、居た堪れない事件でしたね。
治外法権と言えば、今ある米軍基地内で何かしら日本人が巻き込まれてしまった事件は、日本の法律では裁けないなんて事を伺った事がありますが、外国人が絡む事件は、今でもなかなか困難だなと思いますね。
日本で犯罪を犯しても、自国へ逃亡してしまえば、犯罪者では無くなってしまうなんて話も聞いた事があります。理不尽と言うか、そういう事がまかり通ってしまうのも、怖いものです。
応援凸
.
吉田彦九郎 こんばんは!
ノルマントン号事件のことは詳しくは知りませんでしたが、”同じ悲劇を繰り返さない”との想いで、樫野の人々がエルトゥールル号の乗組員を懸命に救助したことはすばらしいことですね。台風の最中であり荒海に漕ぎ出すことを躊躇しそうなものですが樫野の漁師の勇気にも感服させられました。
私もトルコの人々を助けた樫野の人たちの人情と勇気を見習いたいと思いました。
勉強になりました。ありがとうございました。
ぴーちさんへ
黒田裕樹 仰るとおり、外国人が事件に絡むと、現代においても国際関係上難しいものがあります。
ましてや不平等条約を無理やり結ばされたうえに、日本近海でありながら、自国人の生命のみを優先して日本人を見殺しにしたという事実は許しがたいものがあったでしょう。
そのうえで「同じ悲劇を繰り返してはならない」と外国人の救助に向かった樫野の漁民の皆さんの男意気には、本当に頭が下がる思いがします。
吉田彦九郎さんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
樫野の人々の心意気には私も同じ思いです。
そして、彼らの勇気と友愛の精神は、この後にこそ大きく発揮されることになります。
明日(3日)以降の更新もぜひご覧下さい。
.
智里 治外法権ってズルイよね!!
自分の国に有利で、日本にして見れはただ犠牲を払うだけだもの。
おかしな条約です(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
この海の男達は素晴らしいです!
同じ悲劇を繰り返さない。
それだけで嵐の海に出ることができるんだから。
真似したくても出来ませんよ!!
智里さんへ
黒田裕樹 > 治外法権ってズルイよね!!
> 自分の国に有利で、日本にして見れはただ犠牲を払うだけだもの。
> おかしな条約です(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
そのとおりです。
江戸幕府の度重なる失政が生んだ不平等条約でもありますが、こういった不条理を見せ付けられることで、当時の日本人の「負けてたまるか!」という反骨精神が強まっていったのではないかと思います。なお、治外法権については明治27(1894)年にようやく撤廃されます。
> この海の男達は素晴らしいです!
> 同じ悲劇を繰り返さない。
> それだけで嵐の海に出ることができるんだから。
> 真似したくても出来ませんよ!!
当時の日本人の勇敢さと責任感の強さ、何よりもかけがえのない生命を大切にするために自己犠牲を問わない行動力には本当に頭が下がりますね。
治外法権ですか。。
そんな事件がそれ以前にあったのですね・・。しかも日本人が全員見殺しにされてしまったなんて、居た堪れない事件でしたね。
治外法権と言えば、今ある米軍基地内で何かしら日本人が巻き込まれてしまった事件は、日本の法律では裁けないなんて事を伺った事がありますが、外国人が絡む事件は、今でもなかなか困難だなと思いますね。
日本で犯罪を犯しても、自国へ逃亡してしまえば、犯罪者では無くなってしまうなんて話も聞いた事があります。理不尽と言うか、そういう事がまかり通ってしまうのも、怖いものです。
応援凸
ノルマントン号事件のことは詳しくは知りませんでしたが、”同じ悲劇を繰り返さない”との想いで、樫野の人々がエルトゥールル号の乗組員を懸命に救助したことはすばらしいことですね。台風の最中であり荒海に漕ぎ出すことを躊躇しそうなものですが樫野の漁師の勇気にも感服させられました。
私もトルコの人々を助けた樫野の人たちの人情と勇気を見習いたいと思いました。
勉強になりました。ありがとうございました。
ましてや不平等条約を無理やり結ばされたうえに、日本近海でありながら、自国人の生命のみを優先して日本人を見殺しにしたという事実は許しがたいものがあったでしょう。
そのうえで「同じ悲劇を繰り返してはならない」と外国人の救助に向かった樫野の漁民の皆さんの男意気には、本当に頭が下がる思いがします。
樫野の人々の心意気には私も同じ思いです。
そして、彼らの勇気と友愛の精神は、この後にこそ大きく発揮されることになります。
明日(3日)以降の更新もぜひご覧下さい。
自分の国に有利で、日本にして見れはただ犠牲を払うだけだもの。
おかしな条約です(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
この海の男達は素晴らしいです!
同じ悲劇を繰り返さない。
それだけで嵐の海に出ることができるんだから。
真似したくても出来ませんよ!!
> 自分の国に有利で、日本にして見れはただ犠牲を払うだけだもの。
> おかしな条約です(。・ω・)(。-ω-)ウンウン
そのとおりです。
江戸幕府の度重なる失政が生んだ不平等条約でもありますが、こういった不条理を見せ付けられることで、当時の日本人の「負けてたまるか!」という反骨精神が強まっていったのではないかと思います。なお、治外法権については明治27(1894)年にようやく撤廃されます。
> この海の男達は素晴らしいです!
> 同じ悲劇を繰り返さない。
> それだけで嵐の海に出ることができるんだから。
> 真似したくても出来ませんよ!!
当時の日本人の勇敢さと責任感の強さ、何よりもかけがえのない生命を大切にするために自己犠牲を問わない行動力には本当に頭が下がりますね。