施条を付けたことによって、飛び出す砲弾の飛距離を伸ばすとともに弾道をぶれなくさせ、さらに命中精度を高めるという優れた兵器となったのです。
アームストロング砲の優秀さを伝え聞いた肥前藩は直ちに大砲を輸入しましたが、それだけで満足せず、当時の西洋の最新技術を駆使してつくられたことから、東洋人にはとても真似ができないであろうと思われたアームストロング砲を、そのままそっくり同じものを作ってしまったのです。
文久3(1863)年に肥前藩で完成した国産のアームストロング砲の製作にかかわった人物こそが田中久重でしたが、このアームストロング砲は、江戸幕府が崩壊した後に官軍と旧幕府軍との間で明治元(1868)年に起こった戊辰戦争で大いに活躍することになりました。
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