かくして我が国は、まるで屋上屋(おくじょうおく)を重ねるように、本来は全く不必要な大日本帝国憲法を制定し、さらにそれを「不磨(ふま)の大典」としたことによって改正の機会が奪われ、やがてその「欠陥」が明るみに出てしまった「統帥権干犯(とうすいけんかんぱん)」の問題が大東亜戦争の一因と化してしまいました。
さらには我が国の敗戦に伴い、GHQ(=連合国軍最高司令官総司令部)から「日本国憲法」なるものを押し付けられたばかりか、制定後約75年にわたって一字一句改正されていないという異常事態を招いているのです。
一つの政治の失策が、我が国のみならず世界の歴史をも大きく動かしたことになりますが、これらの教訓から私たちは何を学べばよいのでしょうか。
実は、先述した「庚子」→「辛丑」の流れ、すなわち「昨年から今年」を俯瞰(ふかん、広い視野で全体を見渡すこと)することで、今の我が国の置かれた現状を理解するとともに、今後の針路を見出すことも可能になるのです。
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