イギリスの駐日公使のパークスは次第に幕府政治に不信感を持つようになり、攘夷から開明政策へと転じるようになった薩摩藩や長州藩が、幕府を倒して天皇中心の雄藩連合政権を実現することに期待を寄せていました。
一方、フランスの駐日公使であるロッシュは、イギリスに対抗する意味もあって幕府支持の立場を続けました。
しかし、我が国の両派は外国からの支援は喜んで受けたものの、身に余る過剰な肩入れは断りました。幕府を、あるいは討幕派を倒す際に外国の力を頼り過ぎると、事後に外国からの法外な干渉を受ける可能性があることが分かっていたからです。
こうした諸外国との絶妙なバランス感覚が、幕府が倒れた後も我が国が西欧諸国の植民地になることなく明治維新を迎えることができた大きな要因となりました。
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