幕府は前水戸藩主の徳川斉昭(とくがわなりあき)や越前藩主の松平慶永(まつだいらよしなが)、薩摩(さつま)藩主の島津斉彬(しまづなりあきら)、宇和島(うわじま)藩主の伊達宗城(だてむねなり)、あるいは幕臣の川路聖謨(かわじとしあきら)らの人材を積極的に登用しました。
この他、幕府は江川太郎左衛門(えがわたろうざえもん、別名を江川坦庵=えがわたんあん)らの建議によって、国防を充実させる目的から江戸湾に砲台となる台場(だいば)を築いて、武家諸法度で規定された大船(たいせん)建造の禁を解きました。
また、武術訓練所である講武所(こうぶしょ)や、海軍の教育機関である長崎の海軍伝習所(かいぐんでんしゅうじょ)、蛮書和解御用(ばんしょわげごよう)を改編した洋学研究教育機関である蕃書調所(ばんしょしらべしょ)などを設けました。
老中の阿部正弘によるこれらの改革は「安政(あんせい)の改革」とも呼ばれています。なお、江戸湾の台場は幕府に敬意を払って「お台場」と呼ばれ、現代の地名にも残っています。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」をご紹介します。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の歴史講座+日本史道場+東京歴史塾」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。


いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。