この条約によって清国はイギリスに対して多額の賠償金を支払ったのみならず、開港地を上海(シャンハイ)などの5港に増やして事実上の開国となり、香港(ホンコン)を割譲(かつじょう)したほか、付属の協定で領事裁判権を認めさせられるなど、清国にとって一方的に不利な内容でした。
アヘン戦争で清国が敗北したことは、それまで「東洋の大国」と思われていた清国が欧米の資本主義と武力によって屈服されられたことを意味しており、その後の東アジア全体の歴史に深刻な影響を与えることになりましたが、もちろん、それは我が国も例外ではありませんでした。
なお、南京条約によって奪われた香港がチャイナ(中華人民共和国)に返還されたのは、約150年後の1997年のことです。
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