18世紀後半からイギリスで始まった産業革命は大規模な工業生産力や軍事力をもたらしましたが、その流れが他のヨーロッパ諸国やアメリカ大陸へと広がっていったことで、世界全体に大きな影響を与えました。
なぜなら、国外の市場や原料の確保を目指して欧米諸国が競って海外での植民地の獲得(かくとく)に乗り出したからです。欧米諸国による侵略の手はやがてアジアへと伸び、インドやビルマ(現在のミャンマー)はイギリスの、インドシナ(現在のベトナム・ラオス・カンボジアに相当)は大部分がフランスの植民地となりました。
19世紀の末までには、日本やチャイナの清国・朝鮮と東南アジアの緩衝(かんしょう)地帯として独立が続いたシャム(現在のタイ)を除いて、ほとんどの地域が欧米の植民地と化したとともに、侵略を免れた国々も欧米列強による圧迫に悩まされました。
そんな中で、まずは清国が欧米列強による「犠牲者」となってしまったのです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」をご紹介します。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の歴史講座+日本史道場+東京歴史塾」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。


いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。