18世紀中頃に八戸(はちのへ)の医者であった安藤昌益(あんどうしょうえき)が「自然真営道(しぜんしんえいどう)」を著して、すべての人間が農耕で生計を立てる「自然の世」が理想であり、農作業とは無縁の武士が支配する社会や身分社会を否定しました。
昌益の存在が世に広まったのは明治時代になってからですが、その思想は共産主義や無政府主義の考えにも関連するとして幅広い支持を受けました。
この他、海保青陵(かいほせいりょう)は「稽古談(けいこだん)」を著して武士の商業軽視を批判し、藩で専売制を行うなどの重商主義の必要性を説きました。本多利明(ほんだとしあき)は西洋諸国との貿易の必要性を「西域(せいいき)物語」で説き、前回(第81回)の歴史講座で紹介したように田沼意次(たぬまおきつぐ)が蝦夷地(えどち、現在の北海道)を調査した際には、弟子の最上徳内(もがみとくない)を推薦(すいせん)しています。
また、佐藤信淵(さとうのぶひろ)は「経済要録(けいざいようろく)」を著して、積極的な海外進出による経済の振興を主張しました。
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