京都・伏見稲荷(ふしみいなり)の神官出身の荷田春満(かだのあずままろ)やその門人の賀茂真淵(かものまぶち)らによって始まった我が国の古代思想の追究は、真淵の門人である本居宣長(もとおりのりなが)によって大成されました。
本居宣長は当時ほとんど解読できなかった古事記(こじき)の研究に心血(しんけつ)を注ぎ、約35年の歳月を費やして「古事記伝(こじきでん)」を完成させました。宣長は古事記の研究を通じて、真心(やまとごころ)を失わずに清らかな心を持つことで古道にそった人間生活を送ることが出来ると説いています。
宣長没後の19世紀前半には、門人の平田篤胤(ひらたあつたね)が我が国古来の純粋な信仰を尊重する復古神道(ふっこしんとう)を唱え、その国粋(こくすい)かつ排外的な思想は幕末の尊王攘夷(じょうい)運動に大きな影響を与えました。
また、盲目の学者であった塙保己一(はなわほきいち)は、幕府の援助を受けて和学講談所(わがくこうだんしょ)を設立し、古書の集大成となった「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」を編集・刊行しました。
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