山東京伝(さんとうきょうでん)は洒落本の「仕懸文庫(しかけぶんこ)」や黄表紙の「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」などの写実的な作品を著(あらわ)しましたが、前回(第81回)の歴史講座で紹介した寛政の改革によって処罰(しょばつ)されました。
化政時代になると、洒落本は滑稽本(こっけいぼん)や人情本(にんじょうぼん)に分かれ、それぞれ庶民の人気を得るようになりました。庶民の日常生活を生き生きと描いた滑稽本は、式亭三馬(しきていさんば)の「浮世風呂(うきよぶろ)」「浮世床(うきよどこ)」や、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」などが有名です。
なお、浮世床は髪結い床に集まる庶民の会話を通じて当時の生活を描写した作品です。また、東海道中膝栗毛はいわゆる「弥次喜多(やじきた)」の珍道中として知られており、現代においても映画化されるなど大きな影響を与えています。
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