ワシントン体制はヨーロッパのヴェルサイユ体制とともに第一次世界大戦後の世界秩序を形成することになりましたが、我が国にとっては大戦で得た様々な権益を放棄させられるなど、アジアにおける政策に対して列強からの強い制約を受けることになったほか、日英同盟の破棄によって国際的な孤立にもつながるようになりました。
しかも、このワシントン体制には「大きな欠陥(けっかん)」がありました。ワシントン会議後に成立したソビエト連邦が会議に参加していないことで、九か国条約をはじめ数々の国際条約の制約を受けなかったことから、アジアにおいて他国に構うことなく自由に侵略を行うことが可能だったのです。
巨大な軍事国家でもあったソ連の誕生は、やがてアジアの赤化をもたらすとともに我が国を苦境に追いつめることになりましたが、そんな我が国に対して、別の方向からさらに追い打ちをかける法律が1924(大正13)年に成立しました。
それは、アメリカによる「日本人排斥(はいせき)移民法」のことです。
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