改革の多くは農村の復興を主な目的として、新田を開発して年貢収入の増加を図ったり、地方の特産物の生産を奨励して藩の専売制としたりしました。また、各地で藩校を創設して、新たな人材を積極的に育成しました。
改革に成功した各藩主は名君として評判を集めることになりました。肥後(ひご、現在の熊本県)の細川重賢(ほそかわしげたか)や、秋田の佐竹義和(さたけよしまさ)、あるいは米沢(よねざわ)の上杉治憲(うえすぎはるのり、別名を鷹山=ようざん)らの名前を挙げることが出来ます。
特に上杉治憲は、破綻寸前であった米沢藩の財政を立て直したことでその名が広く知られており、藩主の座を後継者に譲った際の伝国(でんこく)の辞や、その際に贈ったとされる「生(な)せば生(な)る 成(な)さねば生(な)らぬ 何事(なにごと)も 生(な)らぬは人の 生(な)さぬ生(なり)けり」という歌が有名です。
なお、治憲の歌は「何事もやればできるし、やらなければ何も始まらない。何もできないのは自分がやらないからである」という意味です。必死になってやれば出来ないことは何もない、ということですね。
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