こうした発想の転換に対して、商人たちは「独占的に流通ルートを認めてくれるのならば」と条件付きで税を支払うことに応じました。かくして、幕府と商人たちとの思惑が一致したことによって、営業の独占権を与えられた「株仲間(かぶなかま)」が幕府の幅広い公認を受けることになりました。
株仲間が扱った商品は油や紙にロウソク、綿などの日用品や、銅や鉄などの金属が中心であり、江戸では十組問屋(とくみどんや)、大坂(現在の大阪)では二十四組問屋(にじゅうよくみどんや)が結成されました。
彼らから集められた運上(うんじょう)や冥加(みょうが)によって幕府財政も潤い、商業の繁栄が経済規模を全国的に拡大させるとともに、景気を上向かせる要素にもなりました。
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