先述のとおり、江戸幕府が公的な学問として採用した朱子学は儒教に由来していました。そして、その儒教でもっとも嫌われているのが、生産性が全くないうえに「100円の価値しかないものを120円で売る」という行為自体が「卑しい」と見なされ、道徳的に認められていなかった「商行為」でした。
幕府の政策において、商業は「悪」とみなされているといっても過言ではなく、商人がどれだけ利益を上げても、彼らから所得税や法人税を集めるという発想自体がなかったのですが、意次は商人から直接税を集めるのではなく、彼らが扱う商品に税をかけることによって幕府の収入を積極的に増やそうと考えました。
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