吉宗以前の治世では、幕領で一揆らしい一揆がほとんど起こっていませんでした。それだけ農民の暮らしが安定していたからなのですが、吉宗の治世の後半になると、増税による苦しい負担に耐え切れずに一揆が多発するようになってしまいました。
ところで、皆さんは「ゴマの油と百姓は絞(しぼ)れば絞るほど出る」という言葉を聞いたことがありますか。農民に対する無慈悲(むじひ)な政策を象徴するような言葉ですが、いつの時代に言われたかご存知でしょうか。実はこれは、吉宗による享保の改革の末期の勘定奉行(かんじょうぶぎょう)である神尾春央(かんおはるひで)の言葉なのです。
吉宗による享保の改革で幕府の財政は立ち直り、多くの金銀と備蓄米(びちくまい)を手に入れることが出来たのは事実ですが、その背景には、こういった農民への重い負担があったのも悲しい現実でした。
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