江戸時代の初期から土佐(とさ)や紀伊(きい)を中心に網(あみ)や銛(もり)を使用した捕鯨(ほげい)が行われ、捕れたクジラからつくられた鯨油(げいゆ)は灯油のほか害虫の駆除(くじょ)に使用されました。また中期以降には土佐で鰹漁(かつおりょう)が発達しました。
蝦夷地では昆布の漁獲量が増加したほか、イリコ(ナマコの腸を取り出して煮た後に乾燥させたもの)・ホシアワビ(アワビの身を取り出して煮た後に乾燥させたもの)・フカノヒレ(サメのヒレを乾燥させたもの)を俵につめた俵物(たわらもの)が生産されました。俵物は清国の高級料理に使用され、宮廷の宴席(えんせき)に出されたため、17世紀末以降の長崎貿易において清国への主要な輸出品となりました。
製塩業では播磨(はりま)の赤穂(あこう)などの瀬戸内地方を中心に、高度な土木技術を必要とする入浜塩田(いりはまえんでん)が発達し、生産量が増大しました。
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