これは、権力者側から見れば国家による統制を受けないどころか、国家権力そのものを認めないという危険な思想になります。このため、日蓮宗の不受不施派はカトリックと同様に幕府の厳しい弾圧を受け、江戸時代にはカトリックとともに禁止されてしまったのです。
ところで、これまでに紹介した寺請制度は、幕府が禁教とした宗派を信仰させないようにするという宗教弾圧の性格を強く持っていましたが、それと同時に現代にまでつながる大きな恩恵となった重要な側面も持っていました。
それは、我が国における「政教分離の原則」の完全なる定着です。
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