この制度によって、国民は必ず周辺のどこかの寺院の檀家(だんか)にならねばならず、寺院への参詣(さんけい)や父祖(ふそ)の法要、あるいは付け届けを義務付けられ、これらに応じなければキリシタンとみなされるようになってしまいました。
檀家として登録された国民は原則として離脱を許されず、また婚姻や転居の際には所属する檀那寺(だんなでら)の証明書である寺請証文(てらうけしょうもん)が必要とされました。このように、すべての国民が信仰する宗教を幕府が把握(はあく)することで、カトリックの禁止を徹底させたのです。なお、寺請制度は別名を「檀家制度」あるいは「寺檀(じだん)制度」とも呼ばれています。
ところで、この頃までにカトリック以外にも幕府によって禁止とされた宗教があることを皆さんはご存知でしょうか。それは日蓮宗(にちれんしゅう)の不受不施派(ふじゅふせは)です。
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