さて、外国による本格的な襲来という、有史以来最大の危機を乗り切った我が国でしたが、その背景には勇敢に戦った鎌倉武士の功績が大きかったのはまぎれもない事実です。元寇の時期がたまたま武力政権の鎌倉幕府の支配であったことも幸いしましたが、それ以外にも、我が国の勝利には様々な原因がありました。
まず、元軍といってもその大半が征服した異民族の連合軍であり、各人の戦意が乏(とぼ)しいのみならず、意志の疎通(そつう)が十分に行われなかったことでした。また、突貫工事で高麗に作らせた船は丈夫でなく、しばしば転覆(てんぷく)の憂(う)き目にあいました。
また、大陸を縦横無尽(じゅうおうむじん)にかけ回る陸上と違って、元軍にとっては不慣れな海戦であり、また我が国の風土に合わない兵士が次々と疫病(えきびょう)で倒れるという不利もありました。
さらに、何よりも元軍を悩ませたのは、それまでに他国を征服した際に大いに利用してきた騎馬軍団(きばぐんだん)が、元寇の際には全くといっていいほど使えなかったことでした。




いつも有難うございます。
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りら 元軍にとっては不慣れな海戦が
わが国にとっては幸いでしたね
この辺りは学校で勉強しましたが
ここまで詳しくではありません
興味深く読ませて頂きました
記事とは関係ありませんが
黒田さんの後輩 高橋大輔選手
世界選手権優勝おめでとうございます
私は仕事のローテーションを
友達に代わってもらいテレビに釘付け
今彼の特集記事アップしました
お時間おありでしたらご覧下さると光栄です
りらさんへ
黒田裕樹 我が国を占領しようにも、仰るとおり元軍には不利な条件が揃いすぎていました。
その中でも最大の理由が最後の段落ですが、この件については明日も続けたいと思います。
高橋選手、やりましたね!
オリンピックのメダルが彼の更なる成長をもたらしたに違いありません。
お祝いの言葉をりらさんのブログに書かせていただきます。
.
紗那 元寇の際には、「神風が吹いた」という話がクローズアップされがちな気もしますが、やはりそれだけでは元軍には勝てるわけないですよね(汗
まぁ、元軍が基本的に騎馬軍団であったことが、大きな要因だったような気がします。個人的には。
.
スカイラインV35 成る程、我が国は海に囲まれて外敵に攻められにくい、とはいえ、やはり来る時は来るんですね。
ところで話は元寇から飛躍して申し訳ないのですが、この元はいずれ衰亡してモンゴル民族は歴史の表舞台から姿を消してしまう。こないだの朝鮮出兵の歴史講座のスペインも無敵艦隊の敗北以降、衰退してやはり影が薄くなってしまう。
という事は、日本の先の大戦の敗戦、そして廃墟からの復興は、決して必然ではなく、我々の祖父母、父母の世代の努力の賜物だと。世界史的に見ても、そのように感じてきました。
紗那さんへ
黒田裕樹 > 元寇の際には、「神風が吹いた」という話がクローズアップされがちな気もしますが、やはりそれだけでは元軍には勝てるわけないですよね(汗
大きな原因の一つではありますが、色んな要素がからみ合わないと、やはりここまで元軍が敗北するとは考えにくいですからね。
> まぁ、元軍が基本的に騎馬軍団であったことが、大きな要因だったような気がします。個人的には。
紗那さん、鋭いですねぇ(^^ゞ
明日(27日)の更新をお楽しみに!
スカイラインV35さんへ
黒田裕樹 > 成る程、我が国は海に囲まれて外敵に攻められにくい、とはいえ、やはり来る時は来るんですね。
元寇の最大の原因は、やはり朝鮮半島(高麗)が征服されてしまったことです。朝鮮半島からだと、いかに島国といえども、対馬や壱岐を経由して容易に我が国に攻め込むことができますからね。
> ところで話は元寇から飛躍して申し訳ないのですが、この元はいずれ衰亡してモンゴル民族は歴史の表舞台から姿を消してしまう。こないだの朝鮮出兵の歴史講座のスペインも無敵艦隊の敗北以降、衰退してやはり影が薄くなってしまう。
> という事は、日本の先の大戦の敗戦、そして廃墟からの復興は、決して必然ではなく、我々の祖父母、父母の世代の努力の賜物だと。世界史的に見ても、そのように感じてきました。
世界の歴史の中で、数多くの国が生まれては消えてゆきました。そんな中で、少なくとも1500年以上も同じ皇室の血が続く我が国の存在は、実はとてつもなく貴重なのかもしれません。仰るとおり、父祖の血のにじむような努力と智慧に、私たちは感謝するとともに、時代にバトンをつながなければいけません。
.
オバrev 何か、この鎌倉時代の構図は、現在も続いているような気がします(;^ω^)
でも、元元(もと・元)の国は、現在その経験を生かし?海軍を強化しております。空母も建造中です。
日本も鎮西探題を強化しなくてはいけないのに、えぇ!何やってんだろう?
.
けん爺ちゃん こんにちは!
おぉっ!遂に元寇が始まってますね(^ワ^)
今までの元寇記事を、夜勤明けの眠さも吹っ飛ぶ勢いで
読ませて頂きました。
元軍も色々と
問題を抱えていたようですね(^^;)
騎馬という長所が封じられ、上陸も出来ず仲も割れ、
補給や武器の調達も不可能なら、ジリ貧状態に陥るだけで
暴風雨が来なくても撤退するしかなかったと思います。
外圧に毅然たる
態度を取れた鎌倉幕府の姿勢の裏には
幕府が成立した背景が関係しているというお話、
目からウロコでした。
事を処する姿勢や
勝つために必要な状況とは何かなど、
学ぶべき事柄が多い元寇の記事、
次回も楽しみにしてますね☆(^o^)
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 何か、この鎌倉時代の構図は、現在も続いているような気がします(;^ω^)
言われてみればそうですね。侵略されたときの備えは、現代の我が国にはできているのでしょうか…。
> でも、元元(もと・元)の国は、現在その経験を生かし?海軍を強化しております。空母も建造中です。
> 日本も鎮西探題を強化しなくてはいけないのに、えぇ!何やってんだろう?
以前から何度も指摘しておりますが、結局はとっくの昔に消えている「島国の恩恵」を未だに忘れられていないことや、戦争に対するアレルギーの相当な強さが足を引っ張っているのかもしれません。
人間は痛い目を一度見ないとわからないといいますが、国家はどんな状況でも自国の独立を守るのが本来の姿のはずですが…(´・ω・`)
けん爺ちゃんさんへ
黒田裕樹 > こんにちは!
> おぉっ!遂に元寇が始まってますね(^ワ^)
> 今までの元寇記事を、夜勤明けの眠さも吹っ飛ぶ勢いで
> 読ませて頂きました。
有難うございます。けん爺ちゃんさんの力作には比ぶべくもないですが、それなりにわかりやすく書いたつもりです。
> 元軍も色々と
> 問題を抱えていたようですね(^^;)
> 騎馬という長所が封じられ、上陸も出来ず仲も割れ、
> 補給や武器の調達も不可能なら、ジリ貧状態に陥るだけで
> 暴風雨が来なくても撤退するしかなかったと思います。
そうなんです。暴風雨が直接の原因とはいえ、いわゆる「神風」が吹かずとも、当時の我が国の武力を考えれば、ハンデなしでも勝てたかもしれません。
> 外圧に毅然たる
> 態度を取れた鎌倉幕府の姿勢の裏には
> 幕府が成立した背景が関係しているというお話、
> 目からウロコでした。
確かに盲点かもしれません。でも、大国に立ち向かうという覚悟は、武力政権という自負がなければ、おいそれとはできなかったと思います。
> 事を処する姿勢や
> 勝つために必要な状況とは何かなど、
> 学ぶべき事柄が多い元寇の記事、
> 次回も楽しみにしてますね☆(^o^)
確かに学ぶべきことが多いですね。これぞ「歴史に学ぶ」ことだと思います。
わが国にとっては幸いでしたね
この辺りは学校で勉強しましたが
ここまで詳しくではありません
興味深く読ませて頂きました
記事とは関係ありませんが
黒田さんの後輩 高橋大輔選手
世界選手権優勝おめでとうございます
私は仕事のローテーションを
友達に代わってもらいテレビに釘付け
今彼の特集記事アップしました
お時間おありでしたらご覧下さると光栄です
その中でも最大の理由が最後の段落ですが、この件については明日も続けたいと思います。
高橋選手、やりましたね!
オリンピックのメダルが彼の更なる成長をもたらしたに違いありません。
お祝いの言葉をりらさんのブログに書かせていただきます。
まぁ、元軍が基本的に騎馬軍団であったことが、大きな要因だったような気がします。個人的には。
ところで話は元寇から飛躍して申し訳ないのですが、この元はいずれ衰亡してモンゴル民族は歴史の表舞台から姿を消してしまう。こないだの朝鮮出兵の歴史講座のスペインも無敵艦隊の敗北以降、衰退してやはり影が薄くなってしまう。
という事は、日本の先の大戦の敗戦、そして廃墟からの復興は、決して必然ではなく、我々の祖父母、父母の世代の努力の賜物だと。世界史的に見ても、そのように感じてきました。
大きな原因の一つではありますが、色んな要素がからみ合わないと、やはりここまで元軍が敗北するとは考えにくいですからね。
> まぁ、元軍が基本的に騎馬軍団であったことが、大きな要因だったような気がします。個人的には。
紗那さん、鋭いですねぇ(^^ゞ
明日(27日)の更新をお楽しみに!
元寇の最大の原因は、やはり朝鮮半島(高麗)が征服されてしまったことです。朝鮮半島からだと、いかに島国といえども、対馬や壱岐を経由して容易に我が国に攻め込むことができますからね。
> ところで話は元寇から飛躍して申し訳ないのですが、この元はいずれ衰亡してモンゴル民族は歴史の表舞台から姿を消してしまう。こないだの朝鮮出兵の歴史講座のスペインも無敵艦隊の敗北以降、衰退してやはり影が薄くなってしまう。
> という事は、日本の先の大戦の敗戦、そして廃墟からの復興は、決して必然ではなく、我々の祖父母、父母の世代の努力の賜物だと。世界史的に見ても、そのように感じてきました。
世界の歴史の中で、数多くの国が生まれては消えてゆきました。そんな中で、少なくとも1500年以上も同じ皇室の血が続く我が国の存在は、実はとてつもなく貴重なのかもしれません。仰るとおり、父祖の血のにじむような努力と智慧に、私たちは感謝するとともに、時代にバトンをつながなければいけません。
でも、元元(もと・元)の国は、現在その経験を生かし?海軍を強化しております。空母も建造中です。
日本も鎮西探題を強化しなくてはいけないのに、えぇ!何やってんだろう?
おぉっ!遂に元寇が始まってますね(^ワ^)
今までの元寇記事を、夜勤明けの眠さも吹っ飛ぶ勢いで
読ませて頂きました。
元軍も色々と
問題を抱えていたようですね(^^;)
騎馬という長所が封じられ、上陸も出来ず仲も割れ、
補給や武器の調達も不可能なら、ジリ貧状態に陥るだけで
暴風雨が来なくても撤退するしかなかったと思います。
外圧に毅然たる
態度を取れた鎌倉幕府の姿勢の裏には
幕府が成立した背景が関係しているというお話、
目からウロコでした。
事を処する姿勢や
勝つために必要な状況とは何かなど、
学ぶべき事柄が多い元寇の記事、
次回も楽しみにしてますね☆(^o^)
言われてみればそうですね。侵略されたときの備えは、現代の我が国にはできているのでしょうか…。
> でも、元元(もと・元)の国は、現在その経験を生かし?海軍を強化しております。空母も建造中です。
> 日本も鎮西探題を強化しなくてはいけないのに、えぇ!何やってんだろう?
以前から何度も指摘しておりますが、結局はとっくの昔に消えている「島国の恩恵」を未だに忘れられていないことや、戦争に対するアレルギーの相当な強さが足を引っ張っているのかもしれません。
人間は痛い目を一度見ないとわからないといいますが、国家はどんな状況でも自国の独立を守るのが本来の姿のはずですが…(´・ω・`)
> おぉっ!遂に元寇が始まってますね(^ワ^)
> 今までの元寇記事を、夜勤明けの眠さも吹っ飛ぶ勢いで
> 読ませて頂きました。
有難うございます。けん爺ちゃんさんの力作には比ぶべくもないですが、それなりにわかりやすく書いたつもりです。
> 元軍も色々と
> 問題を抱えていたようですね(^^;)
> 騎馬という長所が封じられ、上陸も出来ず仲も割れ、
> 補給や武器の調達も不可能なら、ジリ貧状態に陥るだけで
> 暴風雨が来なくても撤退するしかなかったと思います。
そうなんです。暴風雨が直接の原因とはいえ、いわゆる「神風」が吹かずとも、当時の我が国の武力を考えれば、ハンデなしでも勝てたかもしれません。
> 外圧に毅然たる
> 態度を取れた鎌倉幕府の姿勢の裏には
> 幕府が成立した背景が関係しているというお話、
> 目からウロコでした。
確かに盲点かもしれません。でも、大国に立ち向かうという覚悟は、武力政権という自負がなければ、おいそれとはできなかったと思います。
> 事を処する姿勢や
> 勝つために必要な状況とは何かなど、
> 学ぶべき事柄が多い元寇の記事、
> 次回も楽しみにしてますね☆(^o^)
確かに学ぶべきことが多いですね。これぞ「歴史に学ぶ」ことだと思います。