仏教界では、明治初年の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の嵐による大きな打撃から次第に立ち直りつつありました。浄土真宗の僧侶(そうりょ)であった島地黙雷(しまじもくらい)は、政府の大教宣布(たいきょうせんぷ)の政策に反対し、信教の自由の立場から仏教の復興を目指しました。
キリスト教は、札幌農学校を創設したクラークなどの来日した外国人教師による熱心な布教によって青年知識人を中心に広がりを見せ、内村鑑三(うちむらかんぞう)・海老名弾正(えびなだんじょう)・新渡戸稲造(にとべいなぞう)らのキリスト教思想家が活躍するようになりました。
内村らは信教の自由や人格の尊厳、あるいは神の前の平等などを唱えましたが、これらの考えは我が国における個人主義や社会主義などの近代思想や文学の発達に多大な影響を与えました。
なお、キリスト教会はその布教のかたわらに、人道主義の立場から教育・福祉活動や廃娼(はいしょう)運動にも力を入れています。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の歴史講座+日本史道場+東京歴史塾」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。