満州からモンゴル高原東部にまで及ぶ帝国を築いた遼(りょう)は、1125年に女真族(じょしんぞく)が興(おこ)した金(きん)によって滅ぼされました。金はその後も領土を拡大し続け、1127年には中国の北宋(ほくそう)をも滅ぼしました。宋の皇帝の一族は南方へ逃れて南宋(なんそう)を興し、以後は金と南宋による二つの王朝が中国大陸を支配するようになりました。
そして、我が国で鎌倉幕府が成立した直後の13世紀始め頃、中国大陸で金の支配下にあったモンゴル高原にテムジンが現れると、モンゴルはたちまちチンギス=ハーンと称したテムジンによって統一されました。チンギス=ハーンはその後も征服を続けて、中央アジアから南ロシアに至(いた)る広大な地域を領有しました。
チンギス=ハーンの後継者であるオゴダイ=ハーンは遠くヨーロッパまで征服するとともに、1234年には金を滅ぼし、アジアから東ヨーロッパにまたがる大帝国を建設しました。チンギス=ハーンの孫のフビライ=ハーンは、中国を支配するために都を大都(だいと、現在の北京)に定めて国号を元(げん)と改め、朝鮮半島の高麗(こうらい)を服属(ふくぞく)させました。
中国大陸に広大な領土を持つ帝国が現れ、かつ朝鮮半島が支配下に置かれたことによって、周りを海で囲まれた我が国といえども、他国からの侵略(しんりゃく)にさらされる危険性が生じたのです。1268年には、高麗王の使者がフビライの国書をもたらして、我が国に対して朝貢(ちょうこう)を要求してきました。要するに「日本よ、自分の家来になれ!」と言ってきたわけです。
大国である元からの朝貢の要求に対して、鎌倉幕府はどのような態度をとったでしょうか?




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
おっと、昨日の記事から
また以前のお話に戻ったのですね^^;
チンギス=ハーンや、フビライ=ハーンのお名前は存じておりましたが、後継者であるオゴダイ=ハーンという方のお名前は初めて伺いました^^;
見てて良かった黒田さんの記事です!
このまま、一生知らずに過ごす所でした^^;
鎌倉幕府は、どのような方針を取ったのでしょうか。。気になります^^
また、お邪魔しますね☆
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > おっと、昨日の記事から
> また以前のお話に戻ったのですね^^;
はい、そのとおりです。
今日からしばらく通常の更新が続きますので、よろしくお願いします。
> チンギス=ハーンや、フビライ=ハーンのお名前は存じておりましたが、後継者であるオゴダイ=ハーンという方のお名前は初めて伺いました^^;
> 見てて良かった黒田さんの記事です!
> このまま、一生知らずに過ごす所でした^^;
有難うございます(^o^)丿
二代目というのはなかなか印象に残らないものですからね。
でも、オゴダイの時にモンゴル帝国は大きく飛躍しましたから、世界史としては結構有名な人物ですよ。
> 鎌倉幕府は、どのような方針を取ったのでしょうか。。気になります^^
> また、お邪魔しますね☆
幕府の成立過程を考えれば、取り得る手段はどうしても限られますね。
明日も是非お越し下さい!
今晩は.
りら 今日は私のアップも中国です
興味深く読ませて頂きました
チンギス・ハーンの話は
興味が付きませんよね
ありがとう御座います
私の拙いブログの説明への
温かいコメント頂き
感謝の気持ちで1杯です
りらさんへ
黒田裕樹 りらさんのブログ、早速拝見させていただきました。
チンギス=ハーンは確かに英雄ですが、その一方で多くの名も無き国民が虐殺されています。
チンギスの孫であるフビライに対しても、危うく我が国が犠牲になるところでした。
そんな昔に思いをはせながら、明日(24日)以降も更新を続けていきます。
お言葉有難うございます。
蛇足にならないかどうか心配ではありますが、今後ともできるだけコメントさせていただきたいと思います。
.
紗那 うわぉ。急に話が戻ってびっくりしました(汗
今日は、聞いたことのある人ばかりでよかったです♪ オゴタイハンさん!
朝鮮半島は、やはり日本の国防にとっていつの時代も重要なのですねー。
紗那さんへ
黒田裕樹 > うわぉ。急に話が戻ってびっくりしました(汗
失礼しました(^^ゞ
一ヶ月半ぶりでしたからね。
> 今日は、聞いたことのある人ばかりでよかったです♪ オゴタイハンさん!
> 朝鮮半島は、やはり日本の国防にとっていつの時代も重要なのですねー。
オゴダイ=ハーンは地味ですけど、その役割は大きかったですよね。
朝鮮半島については仰るとおりです。高麗が占領されたことで、我が国に危機が訪れることになりました。その後の展開が重要ですね。
平和条約?
オバrev 日宋貿易という言葉は聞きますけど、日元貿易って言葉は聞いたこと無いですね。随分乱暴な国ですね。
多分、元についての情報はある程度入ってきてたでしょうから、相当強力な政権で、まともにやっても勝てないと分かっていたと思います。
と、なると・・・賄賂を送って平和条約を結ぼうとした?
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 日宋貿易という言葉は聞きますけど、日元貿易って言葉は聞いたこと無いですね。随分乱暴な国ですね。
元とは14世紀になってから当時の足利幕府との間で民間の貿易が実現しますが、それまでは波乱万丈の歴史でしたからね。
> 多分、元についての情報はある程度入ってきてたでしょうから、相当強力な政権で、まともにやっても勝てないと分かっていたと思います。
> と、なると・・・賄賂を贈って平和条約を結ぼうとした?
大胆なお考えですね(^^♪
確かに元は強大ですが、幕府がそもそもなぜ成立したのかという理由がカギを握りそうです。
こんばんは
スカイラインV35 コメントせずにいられない場面かもしれません。
確か、、、元からの国書の意味が読み取れず、朝廷では正式に返書しましょう、となった所を、幕府はピンときて国書を持参した使者をスパイ容疑で斬殺し、返書しなかった。と記憶しています。。。
自分が当事者であったら、こんな事が出来るか分かりませんが、鎌倉武士の面目躍如といった所でしょうか。素晴しい。
.
HANA子 元寇については色々と調べたことがありまして、
・なぜ元寇は起きたのか? なぜ日本は標的とされたのか?
・圧倒的であるはずの元軍に幕府─日本はなぜ勝てたのか?
・神風は本当にあったのか?
などなど色んな文献や資料を読み漁ってこれら疑問の答えを求めたものです
まずは最初の接触のお話からなのでしょうか?
次回も楽しみにしています!
スカイラインV35さんへ
黒田裕樹 > コメントせずにいられない場面かもしれません。
> 確か、、、元からの国書の意味が読み取れず、朝廷では正式に返書しましょう、となった所を、幕府はピンときて国書を持参した使者をスパイ容疑で斬殺し、返書しなかった。と記憶しています。。。
元の使者にスパイ容疑があったのは結構有名ですよね。問答無用で切り捨てるあたりがいかにも武家政権という感じがします。
> 自分が当事者であったら、こんな事が出来るか分かりませんが、鎌倉武士の面目躍如といった所でしょうか。素晴しい。
仰るとおりですね。このような鎌倉武士の心意気が、来るべき戦いにおいて大いに役に立つことになります。
HANA子さんへ
黒田裕樹 HANA子さんの博学ぶりをお聞きしますと、次回以降の更新に自信が…ってこともないですね(笑)。
私なりの元寇に対する見解を次回以降も続けますので、ご自身のお考えとも比較されたうえで、もしよかったらご意見下されば幸いです。
.こんにちは
星月冬灯 チンギス・ハーン・・・
大筋しか知らなかったので、
とても勉強になりました^^
またお邪魔します☆
星月冬灯さんへ
黒田裕樹 > チンギス・ハーン・・・
> 大筋しか知らなかったので、
> とても勉強になりました^^
それは良かったです。チンギス=ハーンは世界史でも有名な人物ですから、ご理解いただければ嬉しいですね。
> またお邪魔します☆
有難うございます。また是非お越し下さい(^^♪
おっと、昨日の記事から
また以前のお話に戻ったのですね^^;
チンギス=ハーンや、フビライ=ハーンのお名前は存じておりましたが、後継者であるオゴダイ=ハーンという方のお名前は初めて伺いました^^;
見てて良かった黒田さんの記事です!
このまま、一生知らずに過ごす所でした^^;
鎌倉幕府は、どのような方針を取ったのでしょうか。。気になります^^
また、お邪魔しますね☆
応援凸
> また以前のお話に戻ったのですね^^;
はい、そのとおりです。
今日からしばらく通常の更新が続きますので、よろしくお願いします。
> チンギス=ハーンや、フビライ=ハーンのお名前は存じておりましたが、後継者であるオゴダイ=ハーンという方のお名前は初めて伺いました^^;
> 見てて良かった黒田さんの記事です!
> このまま、一生知らずに過ごす所でした^^;
有難うございます(^o^)丿
二代目というのはなかなか印象に残らないものですからね。
でも、オゴダイの時にモンゴル帝国は大きく飛躍しましたから、世界史としては結構有名な人物ですよ。
> 鎌倉幕府は、どのような方針を取ったのでしょうか。。気になります^^
> また、お邪魔しますね☆
幕府の成立過程を考えれば、取り得る手段はどうしても限られますね。
明日も是非お越し下さい!
興味深く読ませて頂きました
チンギス・ハーンの話は
興味が付きませんよね
ありがとう御座います
私の拙いブログの説明への
温かいコメント頂き
感謝の気持ちで1杯です
チンギス=ハーンは確かに英雄ですが、その一方で多くの名も無き国民が虐殺されています。
チンギスの孫であるフビライに対しても、危うく我が国が犠牲になるところでした。
そんな昔に思いをはせながら、明日(24日)以降も更新を続けていきます。
お言葉有難うございます。
蛇足にならないかどうか心配ではありますが、今後ともできるだけコメントさせていただきたいと思います。
今日は、聞いたことのある人ばかりでよかったです♪ オゴタイハンさん!
朝鮮半島は、やはり日本の国防にとっていつの時代も重要なのですねー。
失礼しました(^^ゞ
一ヶ月半ぶりでしたからね。
> 今日は、聞いたことのある人ばかりでよかったです♪ オゴタイハンさん!
> 朝鮮半島は、やはり日本の国防にとっていつの時代も重要なのですねー。
オゴダイ=ハーンは地味ですけど、その役割は大きかったですよね。
朝鮮半島については仰るとおりです。高麗が占領されたことで、我が国に危機が訪れることになりました。その後の展開が重要ですね。
多分、元についての情報はある程度入ってきてたでしょうから、相当強力な政権で、まともにやっても勝てないと分かっていたと思います。
と、なると・・・賄賂を送って平和条約を結ぼうとした?
元とは14世紀になってから当時の足利幕府との間で民間の貿易が実現しますが、それまでは波乱万丈の歴史でしたからね。
> 多分、元についての情報はある程度入ってきてたでしょうから、相当強力な政権で、まともにやっても勝てないと分かっていたと思います。
> と、なると・・・賄賂を贈って平和条約を結ぼうとした?
大胆なお考えですね(^^♪
確かに元は強大ですが、幕府がそもそもなぜ成立したのかという理由がカギを握りそうです。
確か、、、元からの国書の意味が読み取れず、朝廷では正式に返書しましょう、となった所を、幕府はピンときて国書を持参した使者をスパイ容疑で斬殺し、返書しなかった。と記憶しています。。。
自分が当事者であったら、こんな事が出来るか分かりませんが、鎌倉武士の面目躍如といった所でしょうか。素晴しい。
・なぜ元寇は起きたのか? なぜ日本は標的とされたのか?
・圧倒的であるはずの元軍に幕府─日本はなぜ勝てたのか?
・神風は本当にあったのか?
などなど色んな文献や資料を読み漁ってこれら疑問の答えを求めたものです
まずは最初の接触のお話からなのでしょうか?
次回も楽しみにしています!
> 確か、、、元からの国書の意味が読み取れず、朝廷では正式に返書しましょう、となった所を、幕府はピンときて国書を持参した使者をスパイ容疑で斬殺し、返書しなかった。と記憶しています。。。
元の使者にスパイ容疑があったのは結構有名ですよね。問答無用で切り捨てるあたりがいかにも武家政権という感じがします。
> 自分が当事者であったら、こんな事が出来るか分かりませんが、鎌倉武士の面目躍如といった所でしょうか。素晴しい。
仰るとおりですね。このような鎌倉武士の心意気が、来るべき戦いにおいて大いに役に立つことになります。
私なりの元寇に対する見解を次回以降も続けますので、ご自身のお考えとも比較されたうえで、もしよかったらご意見下されば幸いです。
大筋しか知らなかったので、
とても勉強になりました^^
またお邪魔します☆
> 大筋しか知らなかったので、
> とても勉強になりました^^
それは良かったです。チンギス=ハーンは世界史でも有名な人物ですから、ご理解いただければ嬉しいですね。
> またお邪魔します☆
有難うございます。また是非お越し下さい(^^♪