東寺は平安京遷都に際して、西寺(さいじ)とともに鎮護国家の中心寺院として創建された由緒ある寺であり、これを空海に託すということは、嵯峨天皇が空海を仏教界の第一人者として認めておられたことを意味しているといえます。
高野山とは別に、都にも真言密教の根本道場を建てることを目指していた空海は、下賜された東寺を「教王護国寺(きょうおうごこくじ)」と号し、立体曼荼羅(りったいまんだら)をつくって国家鎮護の道場としました。
真言宗が公文書に登場するようになるのはこれ以降のことであり、その意味においても、宗教としての真言宗が確立したのはこの頃とされています。なお、東寺も平成6(1994)年に「古都京都の文化財」の構成資産として世界遺産に登録されました。
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