「神の救いはローマ教皇(きょうこう)にあるのではなく、個々の信仰(しんこう)、すなわち聖書(せいしょ)の中にこそある」としたルターの考えは、プロテスタントという名の新教(しんきょう)として受けいれられ、旧教(きゅうきょう)と呼ばれた従来の教えであるカトリックとの間で、血で血を洗う宗教戦争が起こりました。
巻き返しを図(はか)りたいカトリックは、1534年にイエズス会を創設し、欧州以外の各地での布教を目指しましたが、この動きに合わせるかのように、大航海時代の名前どおりに世界中を航海して、各地の大陸の征服を実現しつつある国々がありました。それはスペインとポルトガルです。
イエズス会創設より前の1494年、スペインとポルトガルによって大西洋(たいせいよう)を東西に分ける一本の線が引かれ、この線から東側で発見されるものはすべてポルトガルに、西側で発見されるものはすべてスペインに属するという取り決めが、ローマ教皇の承認によって両国のあいだで結ばれました。これをトルデシリャス条約といいます。
まるで地球を饅頭(まんじゅう)を二つに割るかのように分割するというとんでもない発想ですが、これは当時の白人至上主義(はくじんしじょうしゅぎ)による人種差別に基づく当然の思想でもありました。そして、この恐るべき考えは、スペインとポルトガルの両国によって、着実に行われていったのです。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
人間とはつくづく愚かな生き物だと感じます。
白人至上主義という考え方も、肌の色が違うというだけの問題ですよね?肌が白い事だけで、汚れている?人格が違うとでも言うのでしょうか?
ナンセンス過ぎます!
単なる太陽の光線浴びる量が違う地域に長年住んでいるというだけの違いじゃないですか・
自然の条件に対応していけるように、人間が進化していっただけの事。アフリカ人の髪の毛の縮れも、肌の色も、暑い地方でうまく対応出来るように考えられた素晴らしい人間の対応機能であるんですけどね~^^A
と・・今日は脱線してしまいまして、ごめんなさい^^;
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 全くもってそのとおりです。
肌の色だけで人間の価値が決まるはずがない。
でも、そんな当たり前のことが、何と20世紀の半ばまで続いていたというのですから呆れるしかありません。
そして、そんな白人至上主義を完膚なきまでに打ち砕いたのが…実は黄色人種の日本人なんですよね。
第二次大戦で我が国は敗戦しましたが、インドをはじめとする各地の白人国の植民地がことごとく独立しているのが何よりの証拠。知られざる現代史の一つですね。
脱線多いに結構です。私も記事を書きながら、あるいは講義を続けながら、腹立たしくてたまりませんでしたから(笑)。
今晩は
りら カソリックもプロペスタントが
台頭する前 教会が富と権力を
独占した時期がありますが
プロペスタントもアメリカを
先住民から奪ったも同然です
キリストの教えは立派だと
思いますがそれを利用して
富を得ようとする人間が多すぎます
りらさんへ
黒田裕樹 > カソリックもプロペスタントが
> 台頭する前 教会が富と権力を
> 独占した時期がありますが
> プロペスタントもアメリカを
> 先住民から奪ったも同然です
仰るとおりですね。
今回は15~16世紀の話ですので、カトリックによる様々な事実が中心となっていますが、世界史の厳しい現実は、アメリカ大陸においてプロテスタントがネイティヴアメリカンを散々に弾圧したという歴史を残しています。
> キリストの教えは立派だと
> 思いますがそれを利用して
> 富を得ようとする人間が多すぎます
宗教が権力や政治と結びつくと、確かに大きく変質してしまいますね。キリスト教に限らず、どの宗派でも問題が絶えません。これが人間の業なのでしょうか…。
.
HANA子 しかも、この大航海時代におけるキリスト教進出の最も恐ろしい点とは、
「教化」という名目の文化破壊だったところなんですよね
キリスト教の価値観を強要して、欧米的価値観における「未開の地」のそれまでの宗教・風俗・文化を根こそぎ否定しての文化侵略
宣教師とは文化の破壊者であり、その後の軍事的な侵略の尖兵でもあったと
その脅威を知った信長とその後継を自ら任じる秀吉が彼らに対抗する為にどう考え、如何なる事を実行しようとしたのか・・・・・・が講義のキーワードでしょうか?
次回も楽しみにしてま~す
HANA子さんへ
黒田裕樹 仰るとおり、キリスト教が現代の感覚とはまるで異なるんですよね。
それが理解できないと先へ進めません。それだけに、今回は私も慎重に講義を続けているつもりです。
信長は気づく前か、もしくは気づいたとしても本格的に対抗する前に亡くなりましたが、秀吉の場合はそうはいきません。
HANA子さんのお考えどおりにキーワードとなるか、今後の展開をお待ちくださいね(^^♪
.
紗那 あ、この二分の話は聞いたことあります!
地球を二国で占拠するなんて、なんとも無謀な、と思っていたのですけど・・・・・・
「着実に行われて」いったんですよね?ちょっと気になります。
ひさびさのこめんと
JJSG お久しぶりです。
今年は、こちらに限らず、コメント控えるようにしてます。
でも、毎日読ませてもらってます♪
信長と一向宗との衝突のところ、コメント残そうと思いましたが、長くなりそうなので、やめちゃいました(><)
とっても勉強になってます。
いつもありがとうございます。
紗那さんへ
黒田裕樹 > あ、この二分の話は聞いたことあります!
> 地球を二国で占拠するなんて、なんとも無謀な、と思っていたのですけど・・・・・・
世界史では有名ですからね。
高校に進学すれば改めて学習することになりますよ。
> 「着実に行われて」いったんですよね?ちょっと気になります。
16世紀はある意味「侵略の世紀」です。この一世紀でどれだけ多くの血が流されたり、あるいは人間としての存在を失っていったか…。この講座でもあらましを紹介することになります。
JJSGさんへ
黒田裕樹 > お久しぶりです。
> 今年は、こちらに限らず、コメント控えるようにしてます。
> でも、毎日読ませてもらってます♪
お久しぶりです(^o^)丿
そうなんですね。いつもご訪問下さって有難うございます。
> 信長と一向宗との衝突のところ、コメント残そうと思いましたが、長くなりそうなので、やめちゃいました(><)
JJSGさんであれば、私も存じ上げないお考えがあることでしょう。今月の講座で再び政教分離について取り上げますので、またご覧になっていただければと思います。
> とっても勉強になってます。
> いつもありがとうございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
人間とはつくづく愚かな生き物だと感じます。
白人至上主義という考え方も、肌の色が違うというだけの問題ですよね?肌が白い事だけで、汚れている?人格が違うとでも言うのでしょうか?
ナンセンス過ぎます!
単なる太陽の光線浴びる量が違う地域に長年住んでいるというだけの違いじゃないですか・
自然の条件に対応していけるように、人間が進化していっただけの事。アフリカ人の髪の毛の縮れも、肌の色も、暑い地方でうまく対応出来るように考えられた素晴らしい人間の対応機能であるんですけどね~^^A
と・・今日は脱線してしまいまして、ごめんなさい^^;
応援凸
肌の色だけで人間の価値が決まるはずがない。
でも、そんな当たり前のことが、何と20世紀の半ばまで続いていたというのですから呆れるしかありません。
そして、そんな白人至上主義を完膚なきまでに打ち砕いたのが…実は黄色人種の日本人なんですよね。
第二次大戦で我が国は敗戦しましたが、インドをはじめとする各地の白人国の植民地がことごとく独立しているのが何よりの証拠。知られざる現代史の一つですね。
脱線多いに結構です。私も記事を書きながら、あるいは講義を続けながら、腹立たしくてたまりませんでしたから(笑)。
台頭する前 教会が富と権力を
独占した時期がありますが
プロペスタントもアメリカを
先住民から奪ったも同然です
キリストの教えは立派だと
思いますがそれを利用して
富を得ようとする人間が多すぎます
> 台頭する前 教会が富と権力を
> 独占した時期がありますが
> プロペスタントもアメリカを
> 先住民から奪ったも同然です
仰るとおりですね。
今回は15~16世紀の話ですので、カトリックによる様々な事実が中心となっていますが、世界史の厳しい現実は、アメリカ大陸においてプロテスタントがネイティヴアメリカンを散々に弾圧したという歴史を残しています。
> キリストの教えは立派だと
> 思いますがそれを利用して
> 富を得ようとする人間が多すぎます
宗教が権力や政治と結びつくと、確かに大きく変質してしまいますね。キリスト教に限らず、どの宗派でも問題が絶えません。これが人間の業なのでしょうか…。
「教化」という名目の文化破壊だったところなんですよね
キリスト教の価値観を強要して、欧米的価値観における「未開の地」のそれまでの宗教・風俗・文化を根こそぎ否定しての文化侵略
宣教師とは文化の破壊者であり、その後の軍事的な侵略の尖兵でもあったと
その脅威を知った信長とその後継を自ら任じる秀吉が彼らに対抗する為にどう考え、如何なる事を実行しようとしたのか・・・・・・が講義のキーワードでしょうか?
次回も楽しみにしてま~す
それが理解できないと先へ進めません。それだけに、今回は私も慎重に講義を続けているつもりです。
信長は気づく前か、もしくは気づいたとしても本格的に対抗する前に亡くなりましたが、秀吉の場合はそうはいきません。
HANA子さんのお考えどおりにキーワードとなるか、今後の展開をお待ちくださいね(^^♪
地球を二国で占拠するなんて、なんとも無謀な、と思っていたのですけど・・・・・・
「着実に行われて」いったんですよね?ちょっと気になります。
今年は、こちらに限らず、コメント控えるようにしてます。
でも、毎日読ませてもらってます♪
信長と一向宗との衝突のところ、コメント残そうと思いましたが、長くなりそうなので、やめちゃいました(><)
とっても勉強になってます。
いつもありがとうございます。
> 地球を二国で占拠するなんて、なんとも無謀な、と思っていたのですけど・・・・・・
世界史では有名ですからね。
高校に進学すれば改めて学習することになりますよ。
> 「着実に行われて」いったんですよね?ちょっと気になります。
16世紀はある意味「侵略の世紀」です。この一世紀でどれだけ多くの血が流されたり、あるいは人間としての存在を失っていったか…。この講座でもあらましを紹介することになります。
> 今年は、こちらに限らず、コメント控えるようにしてます。
> でも、毎日読ませてもらってます♪
お久しぶりです(^o^)丿
そうなんですね。いつもご訪問下さって有難うございます。
> 信長と一向宗との衝突のところ、コメント残そうと思いましたが、長くなりそうなので、やめちゃいました(><)
JJSGさんであれば、私も存じ上げないお考えがあることでしょう。今月の講座で再び政教分離について取り上げますので、またご覧になっていただければと思います。
> とっても勉強になってます。
> いつもありがとうございます。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。