しかしながら、いかに幕府の権威を高めるためとはいえ、義満が自ら「天皇を超える存在」となろうとしたり、あるいは義教が「神に選ばれた将軍」として様々な恐怖政治を行ったりしたことは、余りにも「やり過ぎ」でした。
それゆえに、この父子は自らの野望が達成される直前に不審な急死を遂げたり、突然殺害されたりするなど、それぞれが無念の最期を迎えてしまいました。
義教の死去以後、この父子のように積極的な政治を行う将軍はついに現れず、幕府の権力や権威は衰える一方となりました。そして、中央政府たる幕府が機能しないのを良いことに、全国の有力者が思うままに自分の政治を行い始めたことで、我が国は「戦国の世」を迎えることになってしまうのです。
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