義満は自分の思いどおりの政治を行うため、まずは「子飼いの軍隊」ともいうべき将軍直属の常備軍である奉公衆(ほうこうしゅう)を積極的に増強し、その費用を捻出(ねんしゅつ)するために、山城(現在の京都府南部)の土地の一部を奉公衆に与えたり、山城の荘園の年貢の半分を奉公衆に給付するという半済令(はんぜいれい)を出したりしました。
京都において兵糧を確保できるようになった奉公衆は、一年を通して将軍の近くに常駐できるようになり、結果として義満の軍事的立場も強化されることにつながりました。
こうして自分の足元を固めることに成功した義満は、自分の命令ひとつで動く武力を背景に、内政や外交、あるいは軍事面において強力な政治を行うことになるのです。
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