もちろん政府は取り締まろうとしますよね。集会での反体制運動への対応ですから、条例の名称は「集会条例」になります。
やがて自由民権運動は激化事件をもたらし、政府は軍隊を派遣までしてようやく事態を収拾しました。その後、国会開設が近づくと大同団結運動によって多くの民権派が東京へと集結しましたが、その中に反政府的な運動家が混じっていれば…。
激化事件で対策に苦労した政府が、首都の東京での暴動を許すはずがありませんよね。だとすれば治安を守る、つまり「保安」するための条例を出すのは当然の流れであり、だからこそ「保安条例」なのです。
これらのように、様々な歴史上の出来事を「大きな流れ」でとらえることによって、私たちはより楽しく歴史を学ぶことが可能になるのです。
※次回(10月11日)からは第74回歴史講座の内容について更新します。
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