鎌倉幕府以後、我が国の政治権力者は天皇の権威を活用しましたが、それゆえに、天皇のもとで築かれてきた古い文化を破壊することは少なく、むしろ「民安かれ」という天皇のご意思を受け止めて、民を過酷に扱うような政治が行われることはほとんどありませんでした。
また、時が流れて、政治権力者の失政によって政権交代が起きても、室町幕府や江戸幕府などがそうであったように、単純に政治権力者が交代しただけであり、他国のような「国家元首と国民との対立」は起きませんでした。
権威としての天皇がご存在し続けることで、政権の交代が時折起きたとしても、全体的には政治が大いに安定した我が国では、外国に比べて平和な時代が長く続いたことで、我が国独自の文化も着実に成熟していったと考えられるのです。なお、この形態は「日本文明」の本質そのものと言って良いでしょう。
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