先述のとおり、旅順攻略が進まないことに対しては、乃木将軍一人にすべての責任をかぶせるにはあまりにも酷(こく)な条件がそろい過ぎていました。しかし、乃木将軍は一切言い訳をせず、多くの犠牲者を出しながら旅順を落とせない責任を、一人で被(かぶ)る決意をしていました。
そんな将軍の悲壮な覚悟が、第三軍の士気に影響しないはずがありません。「乃木将軍は多数の犠牲者が出たことに苦しんでおられるのみならず、我々のことを本当に心配しなさっておられる。将軍のためにも我々が頑張らなくてどうするというのだ」。
明治天皇のご慧眼(けいがん)どおり、第三軍は「乃木なればこそ」苦しい戦いをいとわず一丸となって奮戦し、また「乃木なればこそ」最終的に勝利をつかむことが可能となったのです。
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