その後、時が流れて明治27(1894)年に日清戦争が勃発(ぼっぱつ)すると、乃木将軍は歩兵第一旅団長として出陣して遼東(りょうとう)半島に上陸し、清国にとって最重要の拠点であった旅順(りょじゅん)の要塞(ようさい)を、一万数千人の兵力によって、わずか一日で陥落させました。
そして、そんな乃木将軍を優しく見守り続けられたのが、明治天皇でいらっしゃいました。
明治天皇が乃木将軍の存在を認識なされたのは、皮肉にも将軍が連隊旗喪失事件を起こした後に、敵前をいとわず獅子奮迅(ししふんじん)の働きを見せていた頃でした。乃木将軍の行動がやがて天皇のお耳に達すると、陛下(へいか)は「乃木を殺してはならん」と前線指揮官の職から外すように命じられたとのことです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。