物事を近視眼的に見るのではなく、大きな流れで最終的な勝利をつかむための努力をする。我が国の歴史と文化を大切にする「保守」なればこそ、時として大胆かつ柔軟な姿勢が求められるのではないでしょうか。
前回(第69回)も述べましたが、第一次政権において、安倍首相は「戦後レジューム(=体制)からの脱却」というとてつもなく大きな国家目標を掲げましたが、それは単なる理念の提唱に留まるものではありませんでした。
教育基本法の改正に始まり、防衛庁の「防衛省」への昇格、憲法改正の布石となる国民投票法の制定、天下り規制などを定めた公務員制度改革など、過去半世紀の全ての首相が敬遠してきた、国家の土台部分の難しい宿題を一気に前進させました。
ところが、その性急な改革が既得権者に対する深刻な恨みを買い、一部マスコミからなどの壮絶なバッシングを受けたほか、そのあまりにも偏向したネガティブキャンペーンによって、政権の「真の姿」を見失った国民の批判にさらされたのみならず、最後は自身の病気で退陣を余儀なくされるなど、まさに「刀折れ矢尽きた」状態で、安倍首相は政治の表舞台から「一旦は」姿を消したのです。
※下記の映像は3月29日までの掲載分をまとめたものです。
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