確かに2月7日に定められた「北方領土の日」においても、北方四島すべての返還が国家の悲願とされており、もし今後の展開次第によって、平和条約と引き換えに歯舞・色丹の2島が返還されるのみでは、外交としては完全に失敗であり、安倍首相は退陣すべきであるという見解もあるようです。
しかし、全島返還にこだわるあまり、ロシアとの平和条約の締結の機会を失い続けることが、果たして国益にかなうと断言できるのでしょうか。100点満点を狙い続けて「二兎(にと)を追う者一兎(いっと)をも得ず」になるよりも、可能なところから着実に成果を上げて、最終的に100点に持って行く方が遥(はる)かに現実的ではないでしょうか。
確かに旧ソビエト連邦による様々な仕打ちもあって、私たち日本人は決してロシアには良い感情を持っていません。しかし、外交の懸案をいくつも抱える我が国には、足踏みを続ける時間的余裕など存在しないのもまた事実です。
※下記の映像は3月29日までの掲載分をまとめたものです。
※黒田裕樹の「百万人の歴史講座」が始まりました。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※「黒田裕樹の朝活歴史講座+日本史道場」のご案内です。他の教師とは全く異なる、歴史全体の大きな流れを重視した「分かりやすくて楽しい歴史」をモットーに多くの方にお教えいたします。詳しくは下記のバナーをご覧ください。
※平成28年4月13日(水)創刊!無料メルマガ「黒田裕樹の歴史講座・メルマガ編」の登録はこちらからどうぞ。多くの皆様のご購読をよろしくお願いいたします。



いつも応援いただきまして、本当に有難うございます。