また、中田さんが担当した地域で開票作業をしていた投票箱の中から、いくつもの手紙が出てきて、中にはこう書いていたものもあったそうです。
「今まで民主主義とか人権とかいう言葉に触れることなく、一生を戦争のなかで暮(く)らさねばならないのか、と思っていたけれど、こうやって初めて自分たちの意思が表せる選挙ができ、こんな嬉(うれ)しいことはありません。ありがとう」。
中田厚仁さんの肉体は天に召(め)されましたが、この後、1998(平成10)年に「ナカタアツヒト小学校」が建てられるなど、彼がこの世に遺(のこ)した精神は、いつまでもカンボジアの人々を温かく見守っているのです。最後に中田さんが生前に語っておられた言葉を紹介します。
「だけれども僕はやる。この世の中に、誰かがやらなければならない事があるとき、僕は、その誰かになりたい」。
※下記の映像は12月21日までの掲載分をまとめたものです。
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