上野国佐野(こうずけのくにさの、現在の群馬県高崎市)に住む貧しい老いた武士である佐野源左衛門常世(さのげんざえもんつねよ)の家に、ある雪の夜、旅の僧が一夜の宿を求めました。僧の話によれば、信濃国(しなののくに、現在の長野県)から鎌倉へ向かおうと旅をしてきたのですが、大雪のために先へ進むことができなくなってしまったらしいのです。
源左衛門は自分が貧しいために、旅人をもてなそうにも何もしてやることはできないと思って、一度はその僧の願いを断りましたが、雪の中で難儀(なんぎ)しているのを見捨てることもできず、結局は泊めることにしました。
源左衛門は旅の僧のために粟飯(あわめし)を出すなどの心ばかりのもてなしをしましたが、夜が更(ふ)けて寒さが身にしみる頃には、旅の僧に暖をとってもらうための薪(まき)さえなくなってしまいました。そこで源左衛門は、大事に育てていた盆栽(ぼんさい)の「梅」「松」「桜」の鉢の木を惜しげもなく切って、囲炉裏(いろり)にくべました。
(つづく)




いつも有難うございます。
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まり姫 こんにちは☆
北条の得宗政治の最後、北条高時まではもう少し時間がかかりそうですか(*^_^*)
「鉢の木」の話は超有名だけど、私たちの世代では教えられていないから、黒田さんの講座で詳しく書いてもらえば今の高校生もわかるかもしれませんね。
ぽち
当時の侍の生活。
晴雨堂ミカエル 子供用の日本昔話にもなっている有名な話ですね。
当時の武士の生活水準がわかる貴重な資料でもあります。
上級武士でも今の庶民より驚くほど粗末・質素。執権でさえも、醤や塩を肴に酒を飲んでいたとか。
味噌汁は鎌倉時代に成立したらしいですが、当時はご馳走だったでしょうね。
まり姫さんへ
黒田裕樹 > 北条の得宗政治の最後、北条高時まではもう少し時間がかかりそうですか(*^_^*)
応援有難うございます(^o^)丿
北条高時ですか…。しばらく休憩をはさむことになりそうなので、まだまだ時間がかかるかもしれませんが、いずれは取り上げますよ。
> 「鉢の木」の話は超有名だけど、私たちの世代では教えられていないから、黒田さんの講座で詳しく書いてもらえば今の高校生もわかるかもしれませんね。
そうですね。今日(26日)から3回に分けて紹介しますので、皆さんにご理解いただければ幸いです。
晴雨堂ミカエルさんへ
黒田裕樹 > 子供用の日本昔話にもなっている有名な話ですね。
> 当時の武士の生活水準がわかる貴重な資料でもあります。
そうですね。当時の武士は貧しくとも日頃の鍛錬を欠かさない勇敢さも持っていました。
武士の生活については、近日中に取り上げることになりますよ。
> 上級武士でも今の庶民より驚くほど粗末・質素。執権でさえも、醤や塩を肴に酒を飲んでいたとか。
> 味噌汁は鎌倉時代に成立したらしいですが、当時はご馳走だったでしょうね。
私もそのようなエピソードを聞いたことがあります。
平安貴族の贅沢三昧とは大きな違いですよね。
.
ぴーち こんばんは!
まあ!(@@
ここまでお話を伺っただけでも、何だか心がほわっと、温かくなった気がしましたよ^^
大切にしていた鉢の木を惜しげもなく切ってしまうなんて、なかなか出来ないものですものね(TT)
続きを楽しみにしています♪
応援凸
ぴーちさんへ
黒田裕樹 お言葉有難うございます。
確かになかなかできることではありませんね。
明日以降も続きますので、お楽しみに!(^o^)丿
.
馬人 これだけの文章でも、充分暖かくなりますw
寒い冬にもってこいの話ですね^^
人を思いやって大切な盆栽を燃やしてしまうなんて…。
心優しい方なんですね~v
私もそのような心優しい人になりたいです^^
.黒田裕樹さん
りら 今日は鎌倉繋がり
私は写真の為の寺院巡りだけど
の黒田裕樹さんの説明は勉強になります
これからも宜しくお願いね
馬人さんへ
黒田裕樹 > これだけの文章でも、充分暖かくなりますw
> 寒い冬にもってこいの話ですね^^
意識してませんでしたが、確かに仰るとおりですね(^^ゞ
タイムリーでした(^^♪
> 人を思いやって大切な盆栽を燃やしてしまうなんて…。
> 心優しい方なんですね~v
> 私もそのような心優しい人になりたいです^^
私もなりたいです(笑)。
実際には不惑を超えてもまだまだですが…。
りらさんへ
黒田裕樹 鎌倉つながりでしたね。
私は実際には行ったことがないので、非常に勉強になりました。
有難うございます。
こちらこそよろしくお願いしますね。
.
スポーツ猫 こんばんわお邪魔します。
「鉢の木」は私も読んだ事がありますね。
この話を読むと
本当に佐野源左衛門常世は武士として人として
本当に素晴しい人が伺えますね。
スポーツ猫さんへ
黒田裕樹 > 「鉢の木」は私も読んだ事がありますね。
> この話を読むと
> 本当に佐野源左衛門常世は武士として人として
> 本当に素晴しい人が伺えますね。
確かにそうですよね。
明日(27日)以降の更新をするのが私も楽しみになってきます(笑)。
おとぎ話とはいえ、現代にもこういう人がいてくれればいいのですが。
北条の得宗政治の最後、北条高時まではもう少し時間がかかりそうですか(*^_^*)
「鉢の木」の話は超有名だけど、私たちの世代では教えられていないから、黒田さんの講座で詳しく書いてもらえば今の高校生もわかるかもしれませんね。
ぽち
当時の武士の生活水準がわかる貴重な資料でもあります。
上級武士でも今の庶民より驚くほど粗末・質素。執権でさえも、醤や塩を肴に酒を飲んでいたとか。
味噌汁は鎌倉時代に成立したらしいですが、当時はご馳走だったでしょうね。
応援有難うございます(^o^)丿
北条高時ですか…。しばらく休憩をはさむことになりそうなので、まだまだ時間がかかるかもしれませんが、いずれは取り上げますよ。
> 「鉢の木」の話は超有名だけど、私たちの世代では教えられていないから、黒田さんの講座で詳しく書いてもらえば今の高校生もわかるかもしれませんね。
そうですね。今日(26日)から3回に分けて紹介しますので、皆さんにご理解いただければ幸いです。
> 当時の武士の生活水準がわかる貴重な資料でもあります。
そうですね。当時の武士は貧しくとも日頃の鍛錬を欠かさない勇敢さも持っていました。
武士の生活については、近日中に取り上げることになりますよ。
> 上級武士でも今の庶民より驚くほど粗末・質素。執権でさえも、醤や塩を肴に酒を飲んでいたとか。
> 味噌汁は鎌倉時代に成立したらしいですが、当時はご馳走だったでしょうね。
私もそのようなエピソードを聞いたことがあります。
平安貴族の贅沢三昧とは大きな違いですよね。
まあ!(@@
ここまでお話を伺っただけでも、何だか心がほわっと、温かくなった気がしましたよ^^
大切にしていた鉢の木を惜しげもなく切ってしまうなんて、なかなか出来ないものですものね(TT)
続きを楽しみにしています♪
応援凸
確かになかなかできることではありませんね。
明日以降も続きますので、お楽しみに!(^o^)丿
寒い冬にもってこいの話ですね^^
人を思いやって大切な盆栽を燃やしてしまうなんて…。
心優しい方なんですね~v
私もそのような心優しい人になりたいです^^
私は写真の為の寺院巡りだけど
の黒田裕樹さんの説明は勉強になります
これからも宜しくお願いね
> 寒い冬にもってこいの話ですね^^
意識してませんでしたが、確かに仰るとおりですね(^^ゞ
タイムリーでした(^^♪
> 人を思いやって大切な盆栽を燃やしてしまうなんて…。
> 心優しい方なんですね~v
> 私もそのような心優しい人になりたいです^^
私もなりたいです(笑)。
実際には不惑を超えてもまだまだですが…。
私は実際には行ったことがないので、非常に勉強になりました。
有難うございます。
こちらこそよろしくお願いしますね。
「鉢の木」は私も読んだ事がありますね。
この話を読むと
本当に佐野源左衛門常世は武士として人として
本当に素晴しい人が伺えますね。
> この話を読むと
> 本当に佐野源左衛門常世は武士として人として
> 本当に素晴しい人が伺えますね。
確かにそうですよね。
明日(27日)以降の更新をするのが私も楽しみになってきます(笑)。
おとぎ話とはいえ、現代にもこういう人がいてくれればいいのですが。