確かに、バブル景気には経済の実態を反映していない側面がありましたが、自由経済の下では、こうした事態は有り得ない話ではなく、時間が経てば自然に落ち着くか、あるいは政策によって緩やかに収束させれば良いのです。
バブル景気で株価や地価が上がって、大儲(もう)けをした人がいたのも事実ですが、それも資本主義経済の原則の一つに過ぎず、逆に言えば「誰しもが利益を上げる機会がある」という面では平等といえました。
また、土地の値段が暴騰(ぼうとう)して、一般庶民(しょみん)にとって「高嶺(たかね)の花」となったとしても、需要と供給のバランスがある以上は、いずれは妥当(だとう)な値段まで下がったはずです。
こういう場合、一番やってはいけないのが「一部の人間が私有財産を蓄(たくわ)えることは悪である」という、平等主義あるいは社会主義思想によって、人為(じんい)的など外部の力で無理やり景気を終結させることなのですが、我が国は実際にその「禁じ手」を行ってしまうのです(詳しくは次回の講演で紹介します)。
※下記の映像は11月14日までの掲載分をまとめたものです。
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