また、円高の加速によって、我が国は内需拡大型の経済転換を強いられたことで、公共事業の拡大や、所得税減税による内需拡大・低金利政策などが矢継ぎ早に実施されました。
これらの政策が功を奏すると同時に、輸出産業がマイクロ=エレクトロニクス技術の導入や、コンピュータや通信機器を用いた生産・流通・販売のネットワーク化を行うことによって、我が国は不況を克服したのみならず、貿易収支も大幅な黒字を記録しました。
円高不況を乗り越えた我が国では、膨大な資金が余剰(よじょう)となりましたが、これらが株や土地に投入されたことによって、地価や株価が右肩上がりに上昇して、我が国は空前の好景気を迎えることになりました。いわゆる「バブル景気(=バブル経済)」の始まりです。
なお、バブル景気を迎えて「経済大国」となった我が国は、1980年代に発展途上国への「政府開発援助(=ODA)」が世界第1位となったほか、好景気で日本人の生活が豊かとなったことで労働運動が衰退し、平成元(1989)年には労使協調路線の「日本労働組合総連合会(=連合)」が成立し、従来の総評も合流しました。
※下記の映像は11月14日までの掲載分をまとめたものです。
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