また、省エネルギー化をもたらした、優れた技術を持つ日本製の工業製品が世界を席巻(せっけん)したことで、我が国の輸出が拡大しましたが、それは同時に、欧米先進国の日本に対する輸入超過となり、特にアメリカは、毎年膨大(ぼうだい)な額の対日貿易赤字を続けました。
このため、アメリカは我が国に自動車などの輸出自主規制を求める一方で「農産物の輸入自由化」を強く迫るようになりました。これを「貿易摩擦(まさつ)」といいます。
アメリカの要求に対して、我が国はウルグアイ=ラウンドでの交渉を通じて、昭和63(1988)年には牛肉とオレンジの輸入自由化を、平成5(1993)年にはコメ市場の部分開放を決定しました。
こうして、我が国に外国産の農作物が広く輸入されるようになりましたが、確かに外国産には価格の安さというメリットがあるものの、コメを中心としていわゆる「国産信仰」も同時に高まったことで、当初のアメリカの思惑は、必ずしも実現したとは言えない状況となっています。
※下記の映像は11月14日までの掲載分をまとめたものです。
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