ところで、大平内閣時代の昭和54(1979)年4月に、我が国の伝統文化に根差すとともに、日本人の歴史観の根幹を形成してきた元号が法制化されました。いわゆる「元号法」のことです。
大化の改新の始まりでもある「乙巳(いっし)の変」が起きた645年に、我が国初の元号である「大化」が定められて以来、皇室のご存在と密接な関係にあるとともに、古くからの国民生活に密着した民族的な遺産でもあった元号は、明治元(1868)年に「一世一元の制」が定められるとともに、明治22(1889)年の「皇室典範(こうしつてんぱん)」で法制化されました。
しかし、大東亜戦争の敗北後、GHQによって皇室典範における元号に関する条項が削除されたため、元号制度は法的根拠を失っていましたが、昭和52(1977)年から53(1978)年にかけて、多くの地方自治体が元号法制化要求決議を行うなど、国民的要求が高まったことによって、新たに「元号法」が制定されたのです。
なお、元号法の内容は以下のとおりです。
第1項 元号は、政令で定める。
第2項 元号は、皇位の継承があった場合に限り改める。
※下記の映像は11月14日までの掲載分をまとめたものです。
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