しかし、昭和51(1976)年に、アメリカ・ロッキード社の航空機売り込みをめぐった、田中内閣時代の汚職事件が明るみになり、田中前首相が逮捕されるという事態が発生しました。これを「ロッキード事件」といいます。
ロッキード事件は国民の強い政治不信を招くとともに、自民党の一連の金権問題をめぐって、河野洋平(こうのようへい)ら一部の若手議員が自民党を離党して「新自由クラブ」を結成するなどの影響もあり、同年12月に行われた衆議院総選挙において、自民党が結党してから初めて単独過半数を割るという大敗を喫(きっ)すると、この責任を取って三木内閣は総辞職し、かわって福田赳夫(ふくだたけお)内閣が成立しました。
なお、三木首相は任期中の昭和50(1975)年8月に靖国(やすくに)神社を参拝した際に「総理としてではなく、個人として参拝した」と発言しましたが、このことが、後にマスコミが首相あるいは大臣の靖国神社参拝に対して「公的か私的か」と騒ぎ立てるきっかけとなったほか、昭和天皇が靖国神社へのご親拝(しんぱい)を控えられる原因になったのではないか、と考えられています。
※下記の映像は11月14日までの掲載分をまとめたものです。
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