田中内閣が誕生する頃、世界情勢は大きな変化を遂げていました。同じ1972(昭和47)年2月に、アメリカのニクソン大統領が中華人民共和国を訪問して、毛沢東(もうたくとう)主席や周恩来(しゅうおんらい)首相と会談し、中華人民共和国を事実上承認したことで、米中の歴史的和解が実現しました。
この時期に米中が接近した背景には、1960年代から続いていた「中ソ対立」と、ベトナム戦争におけるアメリカの苦戦があったと考えられています。米中がそれぞれ苦境に立たされる中で、まさに「敵の敵は味方」と言わんばかりに、国際社会の力学変動がもたらされたのでした。
なお、これより以前の1971(昭和46)年には、中華人民共和国が中華民国(=台湾)に代わって国際連合に加盟するとともに、安全保障理事会の常任理事国に就任しています。
※下記の映像は11月14日までの掲載分をまとめたものです。
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