例えば、後に「電化元年」と呼ばれた昭和28(1953)年以降には、白黒テレビや電気洗濯機、電気冷蔵庫が「三種の神器」としてもてはやされ、昭和40年代には「新三種の神器」といわれたカラーテレビ・クーラー・自動車も定着しました。このうち、後者はそれぞれの英語の頭文字をとって「3C」とも呼ばれました。
なお、昭和28(1953)年に開始された「テレビ放送」が家庭に広く普及したのは、昭和34(1959)年の皇太子明仁(あきひと)親王殿下(現在の天皇陛下)のご成婚パレードが実況中継放送されたのがきっかけでした。
大量生産・大量消費の時代は小売(こうり)市場にも大きな変化をもたらしました。スーパーマーケットやスーパーストアなどの大型店舗が出現し、豊富な品ぞろえと大幅な値引き販売で顧客(こきゃく)を集め始めると、昭和47(1972)年にはダイエーが大手百貨店の三越(みつこし)を抜いて売上高で第1位になりました。これらは「流通革命」と呼ばれています。
終戦直後の連合国による占領政策の影響もあって、国民の食生活は洋風化が進み、肉類や乳製品の消費が増えました。外食産業が発展したほか、インスタント食品や冷凍食品も広く普及するようになりましたが、その一方で米食が減少したことで、いわゆる「コメ余り」が問題となり、政府の食糧管理制度の元での「減反政策」が推進されました。
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