鎌倉幕府の支配機構は、簡素で実務を重視したものでした。鎌倉には中央機関として、幕府と主従関係(しゅじゅうかんけい)を結んだ御家人(ごけにん)の統轄(とうかつ、多くの人や機関を一つにまとめて管轄すること)や、軍事・警察にあたる侍所(さむらいどころ)、一般政務や財政事務を行う政所(まんどころ、当初は公文所=くもんじょ)、裁判事務を担当する問注所(もんちゅうじょ)が置かれました。
侍所の初代別当(べっとう)には和田義盛(わだよしもり)が、政所の初代別当には大江広元(おおえのひろもと)が、問注所の初代執事(しつじ、別名を長官)には三善康信(みよしやすのぶ)がそれぞれ任命されました。また、幕府の出先機関(でさききかん)として京都の治安維持や西国の御家人の統轄を職務とする京都守護(きょうとしゅご)が、九州には鎮西奉行(ちんぜいぶぎょう)が、奥州には奥州総奉行(おうしゅうそうぶぎょう)が置かれました。なお、京都守護は後に六波羅探題(ろくはらたんだい)に組織が変わります。
地方には守護や地頭が置かれました。守護は原則として各国に一人ずつ配置され、主に東国出身の有力御家人が任命されました。守護は、平時には京都大番役(きょうとおおばんやく、皇居の警備を担当)の催促(さいそく)と謀叛人(むほんにん)や殺害人(さつがいにん)の追捕(ついぶ)といった大犯三箇条(たいぼんさんかじょう)や、御家人を統率しての国内の治安の維持、あるいは警察権の行使の任務にあたり、戦時には軍を指揮しました。また、守護は国衙(こくが、国の役所のこと)の在庁官人(ざいちょうかんじん、地方の役人のこと)を支配し、地方行政官の役割も果たしました。
地頭は御家人の中から任命され、国衙領(こくがりょう、国の領地のこと)や荘園において、年貢の徴収や納入、土地の管理や治安維持にあたりました。それまでの下司(げし)などの荘官(しょうかん)の多くが、新たに頼朝から任命された地頭となり、御家人たちの権利が広く保障されることによって、武士たちの悲願が達成されることになりましたが、幕府成立当時の地頭の設置範囲は、平家没官領(へいけもっかんりょう)を中心とする謀叛人の所領に限られていました。




いつも有難うございます。
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ぴーち こんばんは!
鎌倉時代の頃になると、
学生時代に暗記した言葉が
沢山登場して来て、嬉しく思います(^0^
応援凸
.
紗那 全然知らない人がいっぱい出てきましたよ!
第二段落以降が、まったく知らない人・役職ばかり・・・・・・ 勉強しなければ!ですね。
そういえば、センター試験の問題が新聞に載ってたので、興味本位でやってみたら68点でした。いいのか悪いのか・・・・・・
ぴーちさんへ
黒田裕樹 > 鎌倉時代の頃になると、
> 学生時代に暗記した言葉が
> 沢山登場して来て、嬉しく思います(^0^
それは良いことですね(^^♪
今回の講座でぴーちさんの知識がより深まれば、私にとっても幸いです(^_^)v
紗那さんへ
黒田裕樹 > 全然知らない人がいっぱい出てきましたよ!
> 第二段落以降が、まったく知らない人・役職ばかり・・・・・・ 勉強しなければ!ですね。
私の講座は高校日本史が基礎になっていますから、無理もない話かもしれません。
今回のことで紗那さんのやる気に火がつけば、私も嬉しいですね(^^♪
> そういえば、センター試験の問題が新聞に載ってたので、興味本位でやってみたら68点でした。いいのか悪いのか・・・・・・
今年のセンター試験については、大手予備校の平均点が60点前後ですから、中学生の紗那さんであれば健闘されてると思いますよ。
ここだけの話ですが、この歴史講座は、実は「センター試験のレベルに耐えられる内容」を目指しております。つまり、紗那さんが私の講座で日本史の理解が深まれば、本番では…。
鎌倉時代の頃になると、
学生時代に暗記した言葉が
沢山登場して来て、嬉しく思います(^0^
応援凸
第二段落以降が、まったく知らない人・役職ばかり・・・・・・ 勉強しなければ!ですね。
そういえば、センター試験の問題が新聞に載ってたので、興味本位でやってみたら68点でした。いいのか悪いのか・・・・・・
> 学生時代に暗記した言葉が
> 沢山登場して来て、嬉しく思います(^0^
それは良いことですね(^^♪
今回の講座でぴーちさんの知識がより深まれば、私にとっても幸いです(^_^)v
> 第二段落以降が、まったく知らない人・役職ばかり・・・・・・ 勉強しなければ!ですね。
私の講座は高校日本史が基礎になっていますから、無理もない話かもしれません。
今回のことで紗那さんのやる気に火がつけば、私も嬉しいですね(^^♪
> そういえば、センター試験の問題が新聞に載ってたので、興味本位でやってみたら68点でした。いいのか悪いのか・・・・・・
今年のセンター試験については、大手予備校の平均点が60点前後ですから、中学生の紗那さんであれば健闘されてると思いますよ。
ここだけの話ですが、この歴史講座は、実は「センター試験のレベルに耐えられる内容」を目指しております。つまり、紗那さんが私の講座で日本史の理解が深まれば、本番では…。