しかし、憲法制定後間もなくアメリカはソ連と冷戦状態になり、1949(昭和24)年には中華人民共和国が誕生したほか、翌1950(昭和25)年には北朝鮮(=朝鮮民主主義人民共和国)と韓国(=大韓民国)との間で朝鮮戦争が勃発(ぼっぱつ)しました(詳しくは次回の講演で紹介します)。
こうした動きが東アジアの共産主義化につながることを警戒したアメリカは、それまでの我が国への占領政策を180度転換して、同年に「警察予備隊」の編成を我が国に命じましたが、これが現在の自衛隊のルーツとなっています。
なお、この流れのなかで、昭和25(1950)年10月にGHQ最高司令官のマッカーサーが、アメリカのトルーマン大統領に対して「東京裁判は間違いだった」と告白していますが、日本という共産主義化に対する大きな防波堤を自らぶち壊したアメリカにとっては、文字どおり「後の祭り」でした。
※下記の映像は7月29日までの掲載分をまとめたものです。
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樹梨 林三 今の日本憲法では自国の安全保障を他国に委ねていることを、何故、多くの日本国民は気づかないのか?本当に平和ボケになっているね。このままでは素晴らしい誇りある日本が他国に乗っ取られてしまうよ。黒田先生と同感です。