その一方で、敗れた白人国家は大きなショックを受けました。それまで当たり前のように拡大してきた植民地が、日露戦争以後は全く増えていないのです。
強国ロシアに勝った我が国に対して、敬意と畏怖(いふ)を感じた白人国家の多くは、日本を敵に回すよりも友好的な関係を築く道を選びましたが、そんな世界の流れに「待った」をかけた国が現れました。
その国こそが、かねてからアジアでの権益拡大を目指していたアメリカであり、日露戦争を境に、それまでの友好的な態度から一転して我が国への警戒を強め、やがては激しく対立するようになってしまうのです(詳しくは後述します)。
いずれにせよ、日露戦争は世界史上に燦然(さんぜん)と輝く20世紀最初の歴史的大事件でしたが、我が国の戦後の歴史教育において、日露戦争の世界史的意義がほとんど語られることがないのは残念でなりません。
※下記の映像は3月25日までの掲載分をまとめたものです。
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