この条約には、後述するような様々な事項がありましたが、もっとも重要なのは「清国が朝鮮を独立国として認める」ということでした。
下関条約の第1条には「清国は、朝鮮国が完全無欠なる独立自主の国であることを確認し、独立自主を損害するような朝鮮国から清国に対する貢物などは永遠に廃止する」と書かれていますが、この条文によって、初めて朝鮮は清国からの呪縛(じゅばく)を逃れて独立できることが可能になったのです。
朝鮮はやがて1897(明治30)年に「大韓(だいかん)帝国」と国名を改め、国王の高宗(こうそう)が初代皇帝となりました。それまでの宗主国であったチャイナしか使えなかった「皇帝」の称号を初めて使用できるようになった歴史的な意義は、世界史上においても極めて大きいものがあったといえるでしょう。
※下記の映像は3月6日までの掲載分をまとめたものです。
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