沖縄や朝鮮半島、あるいは中国大陸が含まれている日本地図をお持ちの方がおられましたら、一度地図を逆さにひっくり返してください。日本列島や沖縄、あるいは台湾の存在によって、チャイナが日本海や東シナ海から外に出ないように閉じ込められていることに気づきませんか?

つまり、沖縄は台湾とともに、地政学的に見て中国大陸を海上で封鎖するための重要な拠点になっているのです。現代において、もし沖縄がチャイナの支配を受けてしまえば、チャイナの軍艦が東シナ海から太平洋へ抜けて、我が国の近海に容易に接近できることでしょう。もしそうなれば、我が国の安全保障に深刻な影響をもたらすことになります。
それが分かっていたからこそ、当時の日清両国は沖縄の帰属問題についてお互いに一歩も引きませんでしたし、またアメリカが第二次世界大戦後に沖縄を長期に渡って占領し、我が国返還後も沖縄の基地を手放そうとしない理由も考えることができるのです。
そして現在、中華人民共和国が我が国固有の領土である尖閣諸島(せんかくしょとう)の領有を声高(こわだか)に主張していることも、ガス田の開発といったエネルギー問題だけではなく、尖閣への侵略を自国による沖縄支配の布石としている気配を、私たち日本人は感じなければいけません。我が国と沖縄に関する歴史を学ぶことは、決して過去の話だけではなく、現代の我が国の安全保障について真剣に考えるべき重要な課題でもあるのです。
※下記の映像は2月14日までの掲載分をまとめたものです。
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