成立当初は「世界最高の軍事力を誇る武家政権」であった江戸幕府も、200年以上もの長い年月によってすっかり骨抜きとなり、ペリーやハリスの恫喝に言いなりになるという情けない状態と化してしまいました。
幕府の最高責任者であった井伊直弼にとって、その事実を認めることは何よりも屈辱(くつじょく)だったことでしょう。だからこそ、彼は昔年の幕府の勇姿を取り戻したかったし、幕府に対する非難も許せなかった。
しかし、彼は急ぎ過ぎたのです。200年以上かけて没落した過去の栄光を、焦るあまり1年足らずで取り戻そうとしてしまいました。これでは矛盾点が噴出し、大混乱になるのが当然です。だからこそ、彼は桜田門外の変で殺されてしまったのです。
※下記の映像は2月1日までの掲載分をまとめたものです。
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