我が国が平和的に交渉してきたビッドルに対して、問答無用で拒絶の意思を示したことが、7年後のペリーによる「黒船を前面に押し出した恫喝(どうかつ)まがいの外交」をもたらし、結果として我が国は無理やり開国させられてしまいました。
そして、何の準備もしていないのに、いきなり開国した幕府が戸惑(とまど)っている間に、アメリカなどの諸外国は、領事裁判権や関税自主権といった、外国との交易の基本となる条件を幕府が理解できない隙(すき)を突いて、まるで騙(だま)し討ちのように不平等条約を押しつけたのです。
これらはすべて、幕府による長年の「平和ボケ」がもたらした大きなツケでした。しかも、開国後の政策がすべて後手に回ったことで、諸外国に翻弄(ほんろう)された情けない姿を幕府が見せつけたことが、大政奉還(たいせいほうかん)を経て江戸幕府が滅亡するという流れを呼び込んでしまったことを皆さんはご存知でしょうか。
カギを握るのは、幕府のトップである「征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)」の存在の意味です。
※下記の映像は1月24日までの掲載分をまとめたものです。
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