そればかりでなく、頼朝によって自分の領地をすべて取り上げられ、暗殺までされかけた義経は、ついに頼朝との全面対決を決意しました。義経は後白河法皇から「頼朝追討」の院宣(いんぜん、上皇=法皇からの命令書のこと)を強引にもらうと、九州で再起を図ろうと考え、精鋭とともに船出をしましたが、不運にも嵐にあって難破(なんぱ)してしまいました。
屋島の戦いで嵐の中を短時間で四国に上陸を果たしたときと比べて、何という違いでしょうか。これ以降、それまでの幸運から見放された義経には苦難の道が続くことになります。
精鋭の大半を失った義経は、わずかの手勢を率いて、かつて自分をかくまってくれた奥州の藤原秀衡(ふじわらのひでひら)を頼って落ちのびました。尚、この逃亡の際において、北陸の安宅(あたか)の関における「勧進帳」(かんじんちょう)の伝説が残されており、現代でも歌舞伎(かぶき)を通じて有名になっています。
一方、義経が没落していったのと対照的に、頼朝は後白河法皇による「大きなミス」につけ込むことで、「武士の悲願」を達成できる大きなチャンスがめぐってきました。




いつも有難うございます。
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イルカ なーーーー。
勧進帳!!
(って、前もこんなことコメした気がry)
弁慶の…飛び六法(??)がかっこよかった気がします←
イルカさんへ
黒田裕樹 > なーーーー。
> 勧進帳!!
> (って、前もこんなことコメした気がry)
そういえばありましたね(笑)。
http://rocky96.blog10.fc2.com/blog-entry-158.html
7月の義経講座ですね。あれからもう5ヶ月か…。
> 弁慶の…飛び六法(??)がかっこよかった気がします←
弁慶は勧進帳の事実上の主役ですからね。
見せ場がたっぷりだと、歌舞伎も盛り上がります。
久しぶりにコメントしてみます
スカイラインV35 「大きなミス」=「頼朝追討」の院宣で、
「武士の悲願」=義経追捕の為「守護・地頭の全国への設置」
ですかね(大雑把ですが)?
それにしても頼朝の政治家っぷりも中々のものなんですね。
それに比べて現代の政治屋は・・・
スカイラインV35さんへ
黒田裕樹 お久しぶりです。いつもご覧くださって有難うございますm(_ _)m
> 「大きなミス」=「頼朝追討」の院宣で、
> 「武士の悲願」=義経追捕の為「守護・地頭の全国への設置」
> ですかね(大雑把ですが)?
スカイラインV35さんのお考えが正しいかどうか、明日(27日)までお待ちくださいね(^^♪
> それにしても頼朝の政治家っぷりも中々のものなんですね。
> それに比べて現代の政治屋は・・・
個人の軍事力を高めるのではなく、戦争は軍人に任せて後始末をキッチリと行う。これぞ本当の政治家であり、「シビリアンコントロール」でもありますね。現代には彼のような政治家は存在しないのでしょうか…。
.
ぴーち こうして義経の人となりを
通して伺っていると、
義経という方は、戦に関しては、
秀でた才能を持っていたのでしょうけれど、どうも、我が道を行くとでも申しましょうか。
もっと、現代風に言うと「KY」
な方だったんじゃないかと思いました。
回りの空気や、人の気持ちの配慮に欠け、自分の行動でどうして頼朝が立腹しているのかさえ、想像しようとしない。
逆にどうして、自分はこんな目に遭わなきゃいけないんだと、
困惑する・・。
と。。。ここまで書かせていただくと、現代にも増えているタイプにもお見受けしましたが。。
それでは、応援凸
また、お邪魔しますね!
ぴーちさんへ
黒田裕樹 確かに仰るとおりの分析ができますね。
一つの道に秀でている人にありがちな特徴ですが、「自分こそ一番」という自負が、かえって自分の首を絞めてしまうような感じがします。
現代にもいそうですね。有能だけと使いにくい、といったような…。
能力は劣っても、接着剤のように周囲の環境になじむ人の方が、本当は有難いのかもしれませんね。
管理人のみ閲覧できます
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スポーツ猫 こんばんわお邪魔します。
義経は自分の目指す道が既に兄頼朝とは違う道になっている事を
もっと早くに気づくべきだったと思いますね。
兄弟である頼朝なら分かってくれるという想いを抱きすぎたのが
義経の最大の失敗だった思います。
しかしだからこそ今でも義経は人気があるんでしょうね。
スポーツ猫さんへ
黒田裕樹 > 義経は自分の目指す道が既に兄頼朝とは違う道になっている事を
> もっと早くに気づくべきだったと思いますね。
そうですね。がむしゃらに突っ走ること自体は決して悪くはないのですが、気がつくのが遅かったのか、あるいは気がつかないままだったのか、といったところでしょうか。
> 兄弟である頼朝なら分かってくれるという想いを抱きすぎたのが
> 義経の最大の失敗だった思います。
> しかしだからこそ今でも義経は人気があるんでしょうね。
義経が今でも人気があるのは、やはりその「悲劇性」でしょう。
でもその悲劇の原因を考えると、何ともいえない気持ちになりますね。
.
なみなみ こんばんは!
政権成立の過程で
必ずと言っていいほど、
戦争上手派と政治上手派で
揉め事がおこるのは必然なんでしょうか。。。
そして、ほとんどの場合、
負けるのは戦争上手派・・・
戦争上手はドコへ行った???
って感じであっさりやられてサヨウナラ;;
なんでなんでしょう?
この場合は兄弟なんで悲しいです。
なみなみさんへ
黒田裕樹 > 政権成立の過程で
> 必ずと言っていいほど、
> 戦争上手派と政治上手派で
> 揉め事がおこるのは必然なんでしょうか。。。
戦争をするのも、あるいは終わらせるのも、決めるのは結局政治家の仕事なんですよね。
しかし、軍人は戦わなければ地位や報酬を得られないから、際限なく戦い続けようとする…。
両者の間に揉め事が起きるのは、残念ながら仰るとおり必然なのかもしれません。
> そして、ほとんどの場合、
> 負けるのは戦争上手派・・・
> 戦争上手はドコへ行った???
> って感じであっさりやられてサヨウナラ;;
> なんでなんでしょう?
> この場合は兄弟なんで悲しいです。
シビリアン・コントロールがしっかりしていれば、軍人も政治家にとってのコマの一つですから、所詮(しょせん)は「役者が違う」といったところでしょうか。
仰るように、兄弟でこういうことがが起きるのは悲しいですね(´・ω・`)
.
紗那 んー、一度運が悪くなると、一気に転げ落ちてしまうんですね・・・
いや、受験前には縁起のいい記事が出てることを祈ります。
これが受験前日の記事だったら救われませぬ。
で、平泉ですか。やはり、平時には政治上手が勝ってしまうんですねー・・・・
紗那さんへ
黒田裕樹 > んー、一度運が悪くなると、一気に転げ落ちてしまうんですね・・・
一般の人々でも良くある話ですね。
バイオリズムの低下というべきか…
> いや、受験前には縁起のいい記事が出てることを祈ります。
> これが受験前日の記事だったら救われませぬ。
そういえばそうですね(^^ゞ
とはいえ「歴史の捏造(ねつぞう)」をするわけにはいかないし…(´・ω・`)
そういう記事が出たら「ここで悪いのは全部出尽くした」と発想を転換するというのはいかがでしょうか?(^ω^)
> で、平泉ですか。やはり、平時には政治上手が勝ってしまうんですねー・・・・
戦争が終われば政治家の出番ですからね。
ただ、退場するにも他にやり方があるような気がします。
怒り
JJSG 怒りは無謀に始まり、後悔に終わる。
義経の行動は、まさに、そんな感じですねぇ。
一方、頼朝はうまくいきそうな感じですが、こちらもどうなるやら。。。
JJSGさんへ
黒田裕樹 > 怒りは無謀に始まり、後悔に終わる。
> 義経の行動は、まさに、そんな感じですねぇ。
そうですね。怒りに任せて挙兵した際に、船が嵐にあって難破する。もう少し落ち着いて行動していれば避けられたかもしれないと思うと、痛恨の失敗ですね。
> 一方、頼朝はうまくいきそうな感じですが、こちらもどうなるやら。。。
次回の講座に詳細が書かれていますが、これ以降の頼朝は、義経の「運」を自分のものにしたかのような快進撃を続けることになりますよ。
勧進帳!!
(って、前もこんなことコメした気がry)
弁慶の…飛び六法(??)がかっこよかった気がします←
> 勧進帳!!
> (って、前もこんなことコメした気がry)
そういえばありましたね(笑)。
http://rocky96.blog10.fc2.com/blog-entry-158.html
7月の義経講座ですね。あれからもう5ヶ月か…。
> 弁慶の…飛び六法(??)がかっこよかった気がします←
弁慶は勧進帳の事実上の主役ですからね。
見せ場がたっぷりだと、歌舞伎も盛り上がります。
「武士の悲願」=義経追捕の為「守護・地頭の全国への設置」
ですかね(大雑把ですが)?
それにしても頼朝の政治家っぷりも中々のものなんですね。
それに比べて現代の政治屋は・・・
> 「大きなミス」=「頼朝追討」の院宣で、
> 「武士の悲願」=義経追捕の為「守護・地頭の全国への設置」
> ですかね(大雑把ですが)?
スカイラインV35さんのお考えが正しいかどうか、明日(27日)までお待ちくださいね(^^♪
> それにしても頼朝の政治家っぷりも中々のものなんですね。
> それに比べて現代の政治屋は・・・
個人の軍事力を高めるのではなく、戦争は軍人に任せて後始末をキッチリと行う。これぞ本当の政治家であり、「シビリアンコントロール」でもありますね。現代には彼のような政治家は存在しないのでしょうか…。
通して伺っていると、
義経という方は、戦に関しては、
秀でた才能を持っていたのでしょうけれど、どうも、我が道を行くとでも申しましょうか。
もっと、現代風に言うと「KY」
な方だったんじゃないかと思いました。
回りの空気や、人の気持ちの配慮に欠け、自分の行動でどうして頼朝が立腹しているのかさえ、想像しようとしない。
逆にどうして、自分はこんな目に遭わなきゃいけないんだと、
困惑する・・。
と。。。ここまで書かせていただくと、現代にも増えているタイプにもお見受けしましたが。。
それでは、応援凸
また、お邪魔しますね!
一つの道に秀でている人にありがちな特徴ですが、「自分こそ一番」という自負が、かえって自分の首を絞めてしまうような感じがします。
現代にもいそうですね。有能だけと使いにくい、といったような…。
能力は劣っても、接着剤のように周囲の環境になじむ人の方が、本当は有難いのかもしれませんね。
義経は自分の目指す道が既に兄頼朝とは違う道になっている事を
もっと早くに気づくべきだったと思いますね。
兄弟である頼朝なら分かってくれるという想いを抱きすぎたのが
義経の最大の失敗だった思います。
しかしだからこそ今でも義経は人気があるんでしょうね。
> もっと早くに気づくべきだったと思いますね。
そうですね。がむしゃらに突っ走ること自体は決して悪くはないのですが、気がつくのが遅かったのか、あるいは気がつかないままだったのか、といったところでしょうか。
> 兄弟である頼朝なら分かってくれるという想いを抱きすぎたのが
> 義経の最大の失敗だった思います。
> しかしだからこそ今でも義経は人気があるんでしょうね。
義経が今でも人気があるのは、やはりその「悲劇性」でしょう。
でもその悲劇の原因を考えると、何ともいえない気持ちになりますね。
政権成立の過程で
必ずと言っていいほど、
戦争上手派と政治上手派で
揉め事がおこるのは必然なんでしょうか。。。
そして、ほとんどの場合、
負けるのは戦争上手派・・・
戦争上手はドコへ行った???
って感じであっさりやられてサヨウナラ;;
なんでなんでしょう?
この場合は兄弟なんで悲しいです。
> 必ずと言っていいほど、
> 戦争上手派と政治上手派で
> 揉め事がおこるのは必然なんでしょうか。。。
戦争をするのも、あるいは終わらせるのも、決めるのは結局政治家の仕事なんですよね。
しかし、軍人は戦わなければ地位や報酬を得られないから、際限なく戦い続けようとする…。
両者の間に揉め事が起きるのは、残念ながら仰るとおり必然なのかもしれません。
> そして、ほとんどの場合、
> 負けるのは戦争上手派・・・
> 戦争上手はドコへ行った???
> って感じであっさりやられてサヨウナラ;;
> なんでなんでしょう?
> この場合は兄弟なんで悲しいです。
シビリアン・コントロールがしっかりしていれば、軍人も政治家にとってのコマの一つですから、所詮(しょせん)は「役者が違う」といったところでしょうか。
仰るように、兄弟でこういうことがが起きるのは悲しいですね(´・ω・`)
いや、受験前には縁起のいい記事が出てることを祈ります。
これが受験前日の記事だったら救われませぬ。
で、平泉ですか。やはり、平時には政治上手が勝ってしまうんですねー・・・・
一般の人々でも良くある話ですね。
バイオリズムの低下というべきか…
> いや、受験前には縁起のいい記事が出てることを祈ります。
> これが受験前日の記事だったら救われませぬ。
そういえばそうですね(^^ゞ
とはいえ「歴史の捏造(ねつぞう)」をするわけにはいかないし…(´・ω・`)
そういう記事が出たら「ここで悪いのは全部出尽くした」と発想を転換するというのはいかがでしょうか?(^ω^)
> で、平泉ですか。やはり、平時には政治上手が勝ってしまうんですねー・・・・
戦争が終われば政治家の出番ですからね。
ただ、退場するにも他にやり方があるような気がします。
義経の行動は、まさに、そんな感じですねぇ。
一方、頼朝はうまくいきそうな感じですが、こちらもどうなるやら。。。
> 義経の行動は、まさに、そんな感じですねぇ。
そうですね。怒りに任せて挙兵した際に、船が嵐にあって難破する。もう少し落ち着いて行動していれば避けられたかもしれないと思うと、痛恨の失敗ですね。
> 一方、頼朝はうまくいきそうな感じですが、こちらもどうなるやら。。。
次回の講座に詳細が書かれていますが、これ以降の頼朝は、義経の「運」を自分のものにしたかのような快進撃を続けることになりますよ。