屋島の北側には瀬戸内の海が広がっており、平氏は源氏が当然海を渡ってやって来るであろうと思い、待ち伏せして全滅させようと考えていましたが、ここでも義経が自慢のスピードで奇襲をかけてきました。
1185年2月、義経は嵐の中を少数精鋭(しょうすうせいえい、人数は少ないが優れた者だけをそろえること)の騎馬武者とともに荒海を馬ごと船出しました。通常なら難破(なんぱ)してもおかしくないのですが、ここでも歴史の神は義経に味方して、嵐を追い風に極めて短時間で上陸を果たすことが出来ました。
上陸した義経軍は、海岸伝いに浅瀬を馬で渡って屋島の背後に回り、安徳天皇がおられた御所(ごしょ)を急襲しました。またしても不意をつかれた平氏は、安徳天皇をお守りするためにも逃げる以外に選択肢(せんたくし)がなく、結局屋島も放棄せざるを得なかったのです。尚、この戦(いくさ)は屋島の戦いと呼ばれています。
ちなみに、源氏の武者である那須与一(なすのよいち)が、平氏が所有する船に立てられた日の丸が描かれた扇を見事に射抜いたという平家物語(へいけものがたり)の有名なエピソードはこの際のものです。このエピソードこそが、後の平氏の運命を物語っていたように思われてなりません。




いつも有難うございます。
トラックバック(0) |
オバrev 義経の意表を突く発想と実行力は、まさに戦の天才という言い方が相応しいですね。
1つ1つの戦いは、その集団のトップの力によって結果が大きく左右されるということを改めて感じます。
ところでトップと言えば、NHK坂の上の雲で日清戦争を放送していましたが、あの森林太郎(鴎外)がでてました。
日清・日露戦争では脚気による死者が多数でましたが、特に陸軍の被害は膨大だったそうです。この時の陸軍省医務局の中心人物が東大医学部卒のエリート軍医である森鴎外で、脚気に対して細菌説をとって、それまでの麦飯から白米に変え、それを貫いたそうです。
その結果、麦飯の時には収まっていた脚気が再び猛威をふるうことになったそうです。
やはりトップの考えは影響が大きいですよね。
で、現在の政治を見ていると、トップはいったい誰?国益考えてる??
.
スポーツ猫 こんばんわお邪魔します。
義経の戦争は義経の講座で見させて貰いましたが、やっぱり義経は戦いの天才ですね。
そして相対する敵が戦の天才に運にも見放された平氏はもはや歴史の表舞台の退場を勧告されていたんだと思いますね。
那須与一の話は少し読んだ事がありますが、扇を打ち抜いたまではよかったのですが、その後が余りよくなかった気がしますね。
管理人のみ閲覧できます
-
義経
JJSG こんばんは。
義経って、すごいんですねぇ。
天才ですね。
この後の展開もわくわくします。
オバrevさんへ
黒田裕樹 > 義経の意表を突く発想と実行力は、まさに戦の天才という言い方が相応しいですね。
> 1つ1つの戦いは、その集団のトップの力によって結果が大きく左右されるということを改めて感じます。
本当にそうですね。義経なくして平氏を討つことは不可能だったでしょう。逆に言えば、義経に対抗できるだけの人材が平氏にはいなかった、ということでもあります。
> ところでトップと言えば、NHK坂の上の雲で日清戦争を放送していましたが、あの森林太郎(鴎外)がでてました。
> 日清・日露戦争では脚気による死者が多数でましたが、特に陸軍の被害は膨大だったそうです。この時の陸軍省医務局の中心人物が東大医学部卒のエリート軍医である森鴎外で、脚気に対して細菌説をとって、それまでの麦飯から白米に変え、それを貫いたそうです。
> その結果、麦飯の時には収まっていた脚気が再び猛威をふるうことになったそうです。
> やはりトップの考えは影響が大きいですよね。
「知る人ぞ知る」話がようやく表舞台に出てきましたね。仰るとおり、森林太郎の影響は大きく、乃木将軍を間接的に苦しめることにもなりました。本当に残念な話です。
> で、現在の政治を見ていると、トップはいったい誰?国益考えてる??
…(^^ゞ
私もオバrevさんと同じ思いです。救国の英雄はいらっしゃるのでしょうか。
スポーツ猫さんへ
黒田裕樹 > 義経の戦争は義経の講座で見させて貰いましたが、やっぱり義経は戦いの天才ですね。
> そして相対する敵が戦の天才に運にも見放された平氏はもはや歴史の表舞台の退場を勧告されていたんだと思いますね。
そうですね。平氏の役割は「武士による政権」の開拓であり、その役目が終われば退場となったのでしょう。だとすればその後の義経や源氏の運命も…。
> 那須与一の話は少し読んだ事がありますが、扇を打ち抜いたまではよかったのですが、その後が余りよくなかった気がしますね。
那須与一のエピソードはこの時の話だけが有名で、後はほとんど知られていませんからね。
JJSGさんへ
黒田裕樹 > 義経って、すごいんですねぇ。
> 天才ですね。
> この後の展開もわくわくします。
有難うございます。義経の話にはまだ最後のエピソードが残っていますからね。
そして、その後の話も…。
1つ1つの戦いは、その集団のトップの力によって結果が大きく左右されるということを改めて感じます。
ところでトップと言えば、NHK坂の上の雲で日清戦争を放送していましたが、あの森林太郎(鴎外)がでてました。
日清・日露戦争では脚気による死者が多数でましたが、特に陸軍の被害は膨大だったそうです。この時の陸軍省医務局の中心人物が東大医学部卒のエリート軍医である森鴎外で、脚気に対して細菌説をとって、それまでの麦飯から白米に変え、それを貫いたそうです。
その結果、麦飯の時には収まっていた脚気が再び猛威をふるうことになったそうです。
やはりトップの考えは影響が大きいですよね。
で、現在の政治を見ていると、トップはいったい誰?国益考えてる??
義経の戦争は義経の講座で見させて貰いましたが、やっぱり義経は戦いの天才ですね。
そして相対する敵が戦の天才に運にも見放された平氏はもはや歴史の表舞台の退場を勧告されていたんだと思いますね。
那須与一の話は少し読んだ事がありますが、扇を打ち抜いたまではよかったのですが、その後が余りよくなかった気がしますね。
義経って、すごいんですねぇ。
天才ですね。
この後の展開もわくわくします。
> 1つ1つの戦いは、その集団のトップの力によって結果が大きく左右されるということを改めて感じます。
本当にそうですね。義経なくして平氏を討つことは不可能だったでしょう。逆に言えば、義経に対抗できるだけの人材が平氏にはいなかった、ということでもあります。
> ところでトップと言えば、NHK坂の上の雲で日清戦争を放送していましたが、あの森林太郎(鴎外)がでてました。
> 日清・日露戦争では脚気による死者が多数でましたが、特に陸軍の被害は膨大だったそうです。この時の陸軍省医務局の中心人物が東大医学部卒のエリート軍医である森鴎外で、脚気に対して細菌説をとって、それまでの麦飯から白米に変え、それを貫いたそうです。
> その結果、麦飯の時には収まっていた脚気が再び猛威をふるうことになったそうです。
> やはりトップの考えは影響が大きいですよね。
「知る人ぞ知る」話がようやく表舞台に出てきましたね。仰るとおり、森林太郎の影響は大きく、乃木将軍を間接的に苦しめることにもなりました。本当に残念な話です。
> で、現在の政治を見ていると、トップはいったい誰?国益考えてる??
…(^^ゞ
私もオバrevさんと同じ思いです。救国の英雄はいらっしゃるのでしょうか。
> そして相対する敵が戦の天才に運にも見放された平氏はもはや歴史の表舞台の退場を勧告されていたんだと思いますね。
そうですね。平氏の役割は「武士による政権」の開拓であり、その役目が終われば退場となったのでしょう。だとすればその後の義経や源氏の運命も…。
> 那須与一の話は少し読んだ事がありますが、扇を打ち抜いたまではよかったのですが、その後が余りよくなかった気がしますね。
那須与一のエピソードはこの時の話だけが有名で、後はほとんど知られていませんからね。
> 天才ですね。
> この後の展開もわくわくします。
有難うございます。義経の話にはまだ最後のエピソードが残っていますからね。
そして、その後の話も…。