もし元からの服属の勧告に従っていれば、いずれは元やその後のチャイナの影響力が我が国の奥深くにまで及んでいたことでしょう。そうなれば、もちろん今のような我が国の平和や繁栄など有り得ない話です。
昔からの名言に「天は自ら助くる者を助く」とありますが、圧倒的な軍事力を誇る大帝国の元に対し、祖国を護る意思を明確にした北条時宗の決断そのものが、我が国にとっての「神風」となり、同じく我が国を護るために立ち上がった鎌倉武士団が断固たる戦いを繰り広げたことによって、その「神風」が激しく吹き荒れたといえるでしょう。
時宗による「我が国は世界に冠たる独立国である」という断固たる意思は、かつて遣隋使を送った聖徳太子以来の「国是」であると同時に、我が国固有の領土である尖閣(せんかく)諸島をしきりにうかがっている現代の「元寇」にもつながる大きな教訓ではないでしょうか。
※下記の映像は9月3日までの掲載分をまとめたものです。
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